Rotten Apple

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最近巷を騒がせてる脱力系ナードヒップホップ。先日リリースされたENJOY MUSIC CLUBの1stアルバムが話題を呼んでいますが、手っ取り早く周辺をまとめた記事を見かけなかったので少し遡りつつまとめてみました。タイトルで語弊が生まれそうですが、キャッチーなヒップホップまとめみたいなものなので広い心で読んでいただけるとありがたいです。



■5lack以降の話


先述したようにLittle Bird NationFunky Grammar Unitのような脱力感あるヒップホップが再び注目されていますが、スチャダラパーRIP SLYMEKICK THE CAN CREWなんてセルアウト (死語) の対象だった訳で、バックボーンの強さであったりテクニカルさを求められる風潮が数年前まで根強くありました。
いつからそういった脱力系ヒップホップが注目されるようになったかと言われれば、tofubeats以降で括っていいと思いますが、適当がテーマと言った5lack (というかPSG) まで遡ってもいいかもしれないです。某記事にあったように今のシーンを引っ張っているのがKOHHANARCHYAK-69PUNPEEだとするなら (PUNPEERhymesterポジションですね)、そのカウンターとしてリップやキックあるいはスチャのような存在が出てくるのは必然。それに加えて音楽シーン全体の90年代リバイバルからこの流れが生まれたのかなと思います。
今さら感あるので深くは書きませんが、CM出演や多方面の客演で活躍するPUNPEEや、以前から彼と交流のあるダメレコ界隈のKAKATOタロケンstillichimiya□□□術ノ穴LOW HIGH WHO?辺りのレーベルが評価されたことで、それまではセルアウトと切り捨てられていたスタイルを受け入れる土壌が出来たのかなと。



■tofubeats以降の話


tofubeats登場の経緯については割愛するとして、彼が評価されたことでWEB上でゆるく活動するラッパーに続々とスポットが当たりました。
水星」にもフィーチャーされていたオノマトペ大臣thamesbeatによるPR0P0SE。そのプロポーズとの「しあわせになろうよ」でも知られているフィメールラップトリオ嫁入りランド。「初恋とはなんぞや?」が話題を呼んだパブリック娘。辺りのマルチネ界隈。ヒップホップ×フットワーク企画コンピ160OR80の「year​-​end tax adjustment」がアンセム化したCarios & DKXO。「徳利からの手紙」で知られている徳利さんなどなど。
少しシーンは異なりますが、ニコラップ発の電波少女daoko、フィメールラップの中でも特に脱力すぎて賛否を引き起こしたDJみそしるとMCごはんSummitTHE OTOGIBANASHI'S辺りも脱力系ヒップホップの先駆けになるのかなと。



■ここ最近の話


ようやくここ最近の話。しかし今はシーンと呼べるほど横の関係性はあまりなくて、いろんなところでグループが出てきているのでひたすらネームドロップします。
まずは冒頭でも触れたENJOY MUSIC CLUBCarios & DKXO徳利に影響を受けたことを公言していて、脱力系ヒップホップの到達点と言っていいほど重要な存在です。そして当ブログでも頻繁に名前を出しているTOKYO HEALTH CLUBJABBA DA HUTT FOOTBALL CLUBOMAKE CLUB組。LBやFGをリスペクトしたサンプリングと、10年代でしか作れないアプローチを落とし込むうまさが目立ちます。特にこの3組はマスト。
レペゼン柏のゲームボーイ世代GAMEBOYS、全員が武蔵美出身のナマニエルボーイズ空廻tanpiによるマスカットボーイズ辺りのボーイズ界隈 (適当)。WEB上では、チルいジャジーヒップホップをフリーでリリースし続けるcbs、フリッパーズネタ「恋とAR15」が話題を呼んだリトルトーキョー、常に話題を提供し続けるMC松島主宰TOKYO TOGARI NEZUMIなどなど。フィメールだとEMCとの絡みもあるY.I.Mや、SUBMARINE新城手がけるぱいなっぷるくらぶなどアイドルラップ含め活発です。その辺は「病める無限のG.I.R.L.S RAPの世界」という記事でよくまとめられていたのでそちらを。



脱力系とは多少異なりますが他にもいくつか。多ジャンル多国籍なアプローチで今もっとも外さない逆輸入型ラッパーItto。半空想的な世界観の「テテロルルロ」が話題を呼び泉まくらの新作にも参加している雲のすみか
邦楽インディや新世代ジャズの流れで名前のあがることも多い平成生まれのレペゼンゆとり教育SANABAGUN.閃光ライオット2014Fukaseの大推薦を受けていたニコラップ発の高校生ラッパーぼくのりりっくのぼうよみ。ここらへんは昔でいう韻シストShing02辺りのポジションに近いかもしれません。

という感じでいろいろと名前をあげてみました。シーンと呼ぶにはまだまだですが、キャッチーなスタイルが受け入れられるようになったことで、リップやキックのようにみんなで歌えるヒップホップが再びお茶の間にも届くようになるのかなと。そこからZEEBRA氏が成し遂げられなかったカルチャーとしてのエンターテイメント性あるビーフなども広まればおもしろくなるなーと思います。
オーバーグラウンドなところはある程度押さえたと思うので、もっと深いところをウラニワさんよろしくお願いします(^ω^)
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