絶対零度〜未解決事件特命捜査〜 #09 2015.11.09


ちょっと不思議な感じはありますよね。
≫灰皿のどこか場所にもよりますよね。
(桜木)犯人の癖を見たんです。
それがちょっと気になって。
(長嶋)場所はどこだ。
(桜木)見幸台の…。
何か手掛かりはあったか。
(白石)いえ桜木の目撃情報は取れませんでした。
(深沢)あしたもう一度聞き込みに回ります。
それと所轄には情報が入りしだいすぐに連絡するように指示してきました。
(白石)ロケットって小栗のヒント意味分かったか。
(塚本)いや分かんないっすね。
(高峰)何で1人で行動なんかしたのよあのバカ。
(白石)まああいつのことだからご心配おかけしましたとか言って戻ってくるかもしれないよな。

(塚本)桜木じゃねえか?
(高峰)特命4係高峰。
もしもし?
(高峰)もしもし。
桜木?桜木なの?
(ボイスチェンジャー)桜木巡査部長は預かった。
(倉田)倉田だ逆探と記録を頼む。
お前は誰だ。
(男性)本谷翔子に制裁を下した者だと言えば分かるか?お前杉並の犯人か。
要求を聞けば部下は帰してやる。
(長嶋)要求?
(男性)杉並事件はまだ終わっていない。
事件解決の撤回をあしたの警視庁の定例会見で公表しろ。

(長嶋)桜木は無事なのか。
声を聞かせろ。
あしたの夕刊に撤回のニュースがなければお前の部下に制裁が下る。
(長嶋)おい声を聞かせろ。
駄目です海外を幾つも中継してるようです。
(白石)犯人の目的は何なんだ。
事件を蒸し返してもメリットないはずだ。
(深沢)どう見ますか高峰さん。
えっ?
(深沢)犯人像です。
何とも言えない。
材料がなさ過ぎて。
(塚本)いつもなら材料なんかなくたってプロファイリングするじゃねえか。
お前まさかビビってんのか?おい。
おい高峰!
(長嶋)塚本もうやめろ。
今は一刻も早い桜木の救出を考えるんだ。
(一同)はい。
あなたが杉並事件の?君はある日突然自分の命が絶たれると想像したことがあるか?誰もそんなこと思わないな。
分かってるんですか?あなたの犯した罪はたくさんの人を苦しめてるんです。
何よりも亡くなった被害者の気持ちを…。
死んだ人間の気持ちは誰にも分からない。
よく言うだろ死人に口なしだ。
君の命はこれから1秒刻みで死に向かう。
止められるか楽しみだな。
ご心配かけて申し訳ありません一課長。

(一課長)本当に杉並事件と同一犯なのか。
声紋が一致しました。
犯人の要求は杉並事件の解決を明日の会見で撤回することです。
・そんな要求のめるはずないだろ。
会見までに逮捕しろ。
絶対にマスコミに捜査を悟られるなよ。
こんな失態が漏れたら…。
(長嶋)そのつもりです。
妙な報道で犯人が刺激されれば部下が危険にさらされます。
失礼します。
(拓郎)ほかにも犯人が?小栗という男の単独犯だったと報告を受けました。
どういうことですか。
(高峰)あの実は捜査員の1人が犯人と思われる人物に誘拐されました。
見幸台近辺で夕日の見えるどこかの場所を探していたそうなんです。
何かご存じありませんか。
(恵理子)夕日?
(高峰)ええ。
もしかしてその捜査員って。
桜木巡査部長です。
(恵理子)それたぶんこの夕日です。
(高峰)どういうことですか?この待ち受け娘にもらった写真なんです。
でも場所が分からないという話を桜木さんに。
わたしのせいですね。
わたしのために桜木さんは。
(拓郎)自分を責めるな。
どうしてそんなこと言えるのよ。
この夕日の場所で誘拐されたのかもしれないじゃない。
奥さまの責任ではありません。
これは捜査の中で起きたことなんです。
本谷さんはいかがですか?こちらの場所に心当たりはありませんか。
いえありません。
(竹林)写真の煙突は清掃工場のものっすね。
(秋山)夕日を撮ってるから撮影ポイントは煙突から東側です。
(大森)撮影データ見れば撮った時間特定できるよね。
(竹林)と2004年の7月20日17時45分。
写真の太陽の位置を計算すると撮影した場所はこんな感じっすかね。
ヤベえこれじゃねえか?小栗のヒント。
(白石)はっはっこっこれかロケットってのは。
(深沢)白石さん。
(深沢)桜木のです。
おちおち目が離せないな。
えっ?あっあの返してくれますよね。
すっごく大切なメールとかアドレスとか電話番号とか色々あるんですけど。
携帯より自分の命を心配しろ。
心配する必要なんかありません。
わたしは全然ですけどうちの課には優秀な刑事が揃ってます。
必ずあなたを逮捕しに来ます。
不可能だな。
わたしは被害者ともその家族とも接点はない。
えっ?わたしの身元は小栗ですら知らない。
だから関係者をどれだけ調べても絶対にたどりつかない。
(小栗)《なあいいじゃねえかよ。
空調の調子悪いんだろ?》《直してやるからさ今日の飲み代ちゃらにしてよ》
(店主)《壊されたらたまんないよ》
(小栗)《大丈夫だよ》《俺こう見えても機械工だったんだ》《いろんな家電メーカーの試作品作ってたんだ》《ボルト1本まで手作業でこんな空調ぐらい簡単なもんだ》
(店主)《ほうそりゃ大したもんだ》
(小栗)《なあ頼むよ》《リストラされちまって金がねえんだよ》
(店主)《しつこいなあんたも》《わたしが出しますよ飲み代》《もし空調が直ったら》
(小栗)《えっ?》
(小栗)《あんたも珍しいやつだな。
エアコンの修理なんて金払って見るもんじゃねえだろ》
(男性)《これは試験です》《はっ?》《直せたらもっと割のいい仕事紹介しますよ》
(塚本)見つけるの苦労したわこの写真。
昔のお前の友達締め上げてようやく手に入れた。
この車3年前までお前が所有してた車だな?中古車屋の売買契約書にお前のサインもある。
当時この紺のワンボックスは不審車として目撃されてんだよ。
(畑田)それが俺の車か分かんねえだろ。
(塚本)しらばっくれんじゃねえぞ。
(畑田)あっ暴力暴力。
自白の強要だ訴えるぞ。
(塚本)訴えてみろ。
こちとら首とか気にしてる余裕ねえんだよ!あのがきの行動範囲調べるように指示されただけだ。
適当な嘘でごまかしてんじゃねえぞこら。
ホントだよ。
事件の日夕方に通学路を見張れって言われた。
けどがきは来なかった。
やつらが手前の路地連れ去ったんだ。
俺おとりにされたんだよ。
(畑田)《おっ小栗か。
あのがき今日も見幸台だ》《何か誰かの家を探してたみたいだな》《今んところ見幸台に来るのは週1回》《部活のない日だけ。
それ以外は家と学校の往復だな》《あっ動いた。
後でまた連絡する》
(高峰)娘さんが見つけた女性についてご存じありませんか。
(拓郎)なぜわたしにそんなこと聞くんですか?先ほど心当たりがあるように感じたので。
何か隠してることがあるんじゃないですか?
(拓郎)くだらない。
わたしは遺族ですよ?なぜ取り調べのようなことを受けなければならないんですか。
(長嶋)本谷さんわたしは犯人を逮捕することでしか助けられなかった娘さんに償う方法はないと思っています。
ですからほんのわずかでも手掛かりをつかめる可能性があるなら命懸けで捜査をするつもりです。
それはどんな相手でも例外はありません。
娘が知るはずはないんです。
見幸台には愛人がいました。
(長嶋)その女性に恨まれてるようなことは。
(拓郎)あり得ない。
彼女の事情で事件の前には別れてました。
父親が倒れて四国の実家に戻ることになったんです。
その女性が原因でトラブルに巻き込まれたとか。
スキャンダルを避けて彼女の家でしか会わなかった。
本当に何もありませんか?よく思い出してください。
一度だけ彼女の家にわたしあての脅迫状が届いたことがありました。
でも仕事柄脅迫状なんて珍しくないので気にも留めませんでした。
まさかあれが娘の誘拐と関係あったんでしょうか。
(長嶋)調べてみます。
関係あるはずはない。
だいたい何で翔子は彼女のこと知ってたんだ?
(高峰)裏が取れました。
その女性は今も四国で暮らしています。
(長嶋)脅迫状については?
(高峰)本谷拓郎の証言と一致します。
彼女にも被害はありませんでした。
外が大変なことになってますよ。
(高峰)何かあったんですか?
(白石)マスコミが集まってる。
杉並事件解決の公式発表裏があると思ってるみたいですよ。
(深沢)美山の記事が出た直後の発表でしたからね当然ですよ。
会見の前に桜木の誘拐が漏れたら騒ぎになるな。
(ため息)
(深沢)桜木の勘はもろ刃の剣ですね。
核心を突くが時には危険も伴う。
まあ大半は的外れですけど。
そうね。
(深沢)でもあいつは核心も的外れも危険ものみ込んで前に進む。
とろ過ぎてあきれますけどその姿は悪くない。
珍しいわね深沢がそんなこと言うなんて。
少し気になっただけですよ。
高峰さんはいつまで立ち止まってるのか。
やった。
普段使わない筋肉使った。
筋肉痛になりそう。
やっぱり駄目か。
映画だとああいうところから脱出できんだよな。
(空調の切れる音)あれ?何か止まった。
いった。
小さいころよくこういうの書いたな。
「たぬきのてがみぱぱだいすき」パパ。
やっぱり。
あの男子供がいる。
(噴射音)
(男性)《おいそろそろ行くぞ》
(女の子)《は〜い》
(女の子)《晴れてよかったね》《ああ》《早く車に乗りなさい》
(女の子)《うん》この部屋のドアはオートロックだ。
このキーがないと開かない。
息が苦しそうだな。
タヌキの手紙娘さんからですよね。
見たのか。
娘さんがいるなら子供を奪われた親の気持ちが分かるはずです。
なのに何であんな事件…。
お前の知ったことじゃない。
あなたのしたことを知ったら娘さんはきっと悲しむはずです。
お前に娘の気持ちが分かるか。
分かるはずない絶対に。
くそ!いったいどうなってんだよ。
(白石)容疑者の姿も犯行の動機もまったく見えてきませんよ。
会見まで時間がありません。
どうしますか室長。
桜木の命を最優先に考えてここは犯人の要求をのむ方が得策じゃないでしょうか。
確かに要求をのめば捜査に時間の余裕もできる。
(白石)ええ。
(塚本)俺も同意見です。
そもそも事件が解決したなんて嘘じゃないすか。
実際の話真犯人が名乗り出てんすよ?
(白石)室長。
ここは一歩引いて時間稼ぎしましょう。
犯人の手掛かりがつかめない以上それしかありませんよ。
わたしは反対です。
(塚本)何言ってんだお前。
(高峰)最初の電話で犯人は室長の質問には一切答えず一方的に要求だけを告げました。
それはプライドが高く思いどおりに物事を進めようとする秩序型犯罪者の傾向と考えられます。
要求をのむということは一見桜木の命が保証されるように思えますがむしろ犯人に主導権を握られ事件解決を遠ざける可能性を高めます。
いまさら何言ってんだよ。
材料がねえからプロファイリングできねえんじゃなかったのかよ。
あなたの言うとおり怖かった。
もし間違えたら桜木の命にかかわる。
そう思ったら身がすくんだ。
でもどうしても桜木を助けたい。
だから…。
もし要求を無視すれば犯人はどう出る。
計画にほころびが生じて動揺するはずです。
(深沢)アメリカの交渉術に同じ方法論があります。
犯人を動揺させてすきをつくり逮捕のチャンスをつかむ。
動揺を最大にするには夕刊に杉並の記事を一切載せないこと。
(塚本)マスコミは会見で杉並のこと突っ込んでくんだぞ。
(白石)記事を載せないってのはさすがに難しいだろ。
(長嶋)塚本道尾と三井を呼んでくれるか。
(三井)皆さんよかったらどうぞ。
(道尾)お疲れさまです。
(男性)いただきますすいません。
(三井)お疲れさまです。
(長嶋)《いいか道尾》《美山を見るだけでいい。
それ以外には何もするな》《やつは必ず気付く》
(道尾)室長がお呼びです。

(美山)どういう風の吹き回しですか俺を呼ぶなんて。
まさか今日の会見で余計なこと言うなとか言うんじゃないでしょうね。
何とか言ってくださいよ。
呼び出したのは長嶋さんでしょ。
(長嶋)うちの捜査員が杉並の犯人に誘拐された。
(美山)えっ?6年前に指揮を執った責任者がまたも大失態だ。
特ダネだろ?抜いてもいいぞ。
その代わり条件がある。
記事のタイミングは俺に預けてくれ。
もう1つ杉並事件からマスコミの注意を遠ざけてほしい。
(美山)何言ってるんですか。
(長嶋)犯人の要求は杉並事件解決の撤回を今日の会議で表明することだ。
しかしそれは…。
(美山)無茶言わないでください。
どんな事情があるのか知らないですけど俺にほかのマスコミ動かせるわけないでしょ。
あんたならできる。
(美山)だいたいこんな大ネタ寝かせるバカなんていないですよ。
だろうな普通は。
頼む。
会見で何とか杉並から注意をそらしてくれないか。
頭なんて下げないでください。
(美山)何のメリットもないのに警察の利益のためだけに動くはずないでしょ。
失礼します。
手が痛い。
のど渇いた。
おなかすいた。
バナナ。
布団で寝たい。
このまま死んじゃうのかな。
(一課長)では定例会見を始めさせていただきます。
まず江東区女子大生殺人事件についての進展ですが。
(記者)杉並事件の再捜査についてお話を伺えますか?
(一課長)杉並事件の件でお答えすることは何もありません。
被疑者が取り調べ中に死亡したんですよね。
捜査に問題があったと噂されてますが。
(記者)ホントに事件は解決したんですか?臭い物にふたをするための発表では。
捜査員には何の不手際もありません。
(記者)行き過ぎた取り調べがあったんじゃないんですか?
(記者たちの騒ぎ声)どうするんだこの騒ぎを。
(美山)二課長。
与党の工藤総務会長に脱税の疑いがあるという噂やっぱり本当ですかね。
地検に動きがあったそうですが。
(記者)ホントですか?今の話は。
(記者たちの騒ぎ声)・
(長嶋)警視庁特命捜査対策室。
(男性)やってくれるな。
警察は杉並事件の真相を闇に葬るつもりなんだな。
(長嶋)お前にとってもその方が好都合だろ。
これから一生逮捕されることはないんだ。
部下の命がどうなってもいいのか。
何が目的だ。
なぜこの事件を蒸し返そうとする。
そんなことはお前らに関係ないだろ!桜木を帰せばお前の要求は聞いてやる。
そんな話が信用できるか。
もう終わりだ。
お前の部下には杉並事件と同じ方法で制裁を下す。
制限時間は2時間。
見つけることができれば部下は助かる。
見つけられなければ1秒ずつ命を削って死んでいく。
部下を殺すのは俺じゃない。
お前ら警察だ。
そして本谷拓郎だ。
本谷?お前の目的はやはり本谷拓郎なのか。
室長。
(長嶋)桜木。
長い間お世話になりました。
うるさい黙れ!いつも迷惑ばかりですいませんでした。
タコは歌の見方です。
何を言ってるんだ桜木。
ありがとうございました。
桜木。

(不通音)逆探知できました。
見幸台3丁目の基地局から半径1km以内の地区。
(白石)しらみつぶしに当たるぞ。
(塚本)はい。
(深沢)待ってください。
君を殺すのにナイフは必要ない。
空調を止めた。
ここはあと2時間で完全な酸欠状態になる。
オートロックだと言ったはずだ。
「いつも迷惑ばかりですいませんでした」「タコは歌の見方です」今のところです。
「タコは歌の見方です」タコは歌の見方?
(白石)何かのメッセージか。
(塚本)おい深沢お前なら分かんじゃねえのか。
IQ高えんだろ?
(深沢)IQの低いやつの考えることは逆に難しい。
(倉田)タコは歌の見方?
(長嶋)カメのやつ課題の答えが分かったな。
室長意味が分かったんですか?あいつは俺が出した課題の答えを利用してメッセージ送ったんだ。
「わ」と「た」を抜けば意味が通る。
(塚本)ワとタ。
コウノミカ。
思い当たりません。
(長嶋)見幸台で知り合った人物かあの女性の近所に住んでいた人物では?
(拓郎)前にもお話ししたとおり2人で外出することはほとんどなかったんですよ。
外出したときどんな場所に行かれましたか。
例えばそこで何者かに目を付けられたのかもしれない。
人目に付くような場所には。
病院。
(長嶋)病院?
(拓郎)《ほらもうすぐだ。
あっすいませんすぐ診てください。
食事中に急に苦しみ始めたんです。
何かにあたったのかもしれない》《そちらでお待ちいただけますか》《こんなに苦しんでるじゃないか。
すぐに診てくれ》《順番がありますから》分かりましたありがとうございました。
見幸台総合病院に確認とれました。
本谷拓郎が救急外来に行った日河野美香という16歳の患者がいました。
高校生か。
本谷拓郎と何の接点があるんだ。
今彼女のカルテファクスで送ってもらってます。
(倉田)硬膜下血腫で死亡?どういうことだ。
河野美香の住所逆探知した場所の範囲内です。
父親探るぞ。
(一同)はい。
(女の子)《ママこれあげる》《ありがとう》
(シャッター音)
(翔子)《お母さん?うんちょっと寄り道》《ねえお母さん。
お父さん今日も遅いの?》《選挙近いもんね》《大丈夫よ当選するって》《部活のみんなもね親に言ってくれてんだって》《本谷拓郎に投票してって。
うん》
(チャイム)
(高峰)書斎で見つけたわ。
(深沢)間違いありませんね。
(塚本)時間ねえぞ。
ほかにも手掛かり探そう。
君に恨みはないがわたしは杉並事件を終わらせるわけにはいかない。
このままだとあなたも死ぬんですよ?それでも構わない。
(記者)《あの杉並事件の捜査終了についてどう思われますか?》
(拓郎)《犯人が裁かれなかったことは残念です。
しかし事件の真実が明らかになって娘に報告することができます》《わたしも妻と共にやっと前に進めそうです》冗談じゃない何が真実だ。
ホントに裁かれなきゃいけないのはあいつなんだ。
あいつは何にも分かっちゃいない。
(男性)《痛むか?》
(美香)《もう全然》《でも恥ずかしかった。
派手に階段から落ちて》《あそこの店ホント階段急だよね》《母さんが生きてたころ3人で行ったときもよく転びそうになった》
(男性)《笑い事じゃないだろ頭打ったんだ》《でも大げさだよ病院なんて》《あの順番まだでしょうか。
もう30分も待ってるんですけど》
(看護師)《すいません夜間は先生が少なくて》
(看護師)《河野さん。
河野美香さん》《あっすいませんうちの娘です。
行こう》
(看護師)《どうぞ》
(拓郎)《ここの医院長懇意にしてる。
参議院議員の本谷拓郎だ》《話を通せば問題はない》
(男性)《ちょっとあんた!》《いいよもう帰ろう》《わたしもう大丈夫だから》《その人ホントに苦しそうだしさ》《申し訳ないね》《ねえさっきの人議員?》《一緒にいたのって絶対愛人だね》《ちょっと失望したよ。
本谷拓郎はクリーンなイメージだったのにさ。
人間なんて分かんないな》《お父さん》
(男性)《んっ?》《頭痛い》《美香?》《美香。
大丈夫か美香》《痛い。
痛いよお父さん》《美香?》
(美香)《父さん》
(男性)《すぐすぐ病院戻るからな》
(長嶋)河野美香さんは階段から落ちて硬膜下血腫を発症したそうです。
あなたが来たときにはまだ症状が軽く家に戻ろうとした。
しかしその途中激しい痛みに襲われた。
そして再び病院に運ばれそこで息を引き取ったそうです。
わたしのせいだっていうんですか。
その子の母親は早くに亡くなっていました。
(長嶋)父親はたった1人の家族を失い絶望し今回の犯行を計画した。
(拓郎)ただの逆恨みじゃないか。
バカな。
わたしのせいだっていうのか。
わたしが翔子を。
(拓郎の泣き声)使いたければ使え。
死が少し先延ばしになるだけだ。
あの事件起こして気持ちは晴れたんですか?ホントは気付いてるんじゃないんですか?何の意味もなかったって。
君は同じことが言えるのか。
掛け替えのない人が奪われても黙って受け入れられるのか。
俺のしたことを否定できんのは美香だけだ。
間違えてる。
わたしは誰かを恨むより大切な人の笑顔を忘れないように生きていたい。
奇麗事言うな。
あなたは思い出せるんですか?美香さんの笑った顔。
ヤベえ神が降ってきた。
(大森)何?あんたもしかして壊れちゃった?
(竹林)ちょっとこれ聞いてみてくださいよ。
(ボイスチェンジャー)「要求を聞けば部下は帰してやる」
(長嶋)「要求?」
(竹林)聞こえました?何なの。
全然分からないんだけど。
この音だけ拾ってクリアにすると。
(男性)「すいません望月クリーニングです」
(竹林)犯人のお隣さんに配達です。
これたぶんチェーン店じゃないっすよね。
(秋山)見幸台でこの店探してで配達先を見つけ…。
(大森)何もたもたしてんのよ。
さっさと特命に報告。
(秋山)あっはい。
やっと終わりだ。

(警察官)本部から各捜査員に連絡。
河野仁志の別宅を確認。
直ちに見幸台7丁目5番地に集結せよ。
(倉田)塚本。
裏回ってくれ。
(塚本)はい。
裏回るぞ。
ざまあ見ろ。
バカか。
犯人助けて何になんだよ。
勘違いしないでください。
あなたのためじゃありません。
あなたをどうしても逮捕させたい人がいるから。
だからあなたを死なせるわけにはいかないんです。
何なんだお前。
ふざけんな。
俺は美香のところに行くんだ。
生きてる意味なんかないんだよ。
おいふざけんな!おい!・
(白石)室長。

(高峰)室長すみません。
高峰さん。
《痛いよお父さん》《美香?すぐ病院戻るからな》《痛い》《もう少しの我慢だから》《美香。
美香!》
(男性)《返事しなさい。
返事しなさい!》
(捜査員)《課長これ以上は》
(男性)《美香着いたぞ。
美香!美香!》
(男性)《美香!》
(長嶋)桜木!桜木!
(高峰)桜木?あっ室長。
犯人逮捕。
バカったれが。
(白石)室長。
(白石)おい来てくれ。
(高峰)こっちに。
(救急隊員)はい。
《お父さんに愛人か》
(シャッター音)
(操作音)・
(美山)事件解決おめでとうございます。
(長嶋)美山。
(美山)被害者の遺族に遺留品返しに行ったそうですね。
相変わらず耳が早いな。
(美山)積年の思いを果たされた今の気持ちコメントお願いできますか。
(長嶋)この前の会見でなぜ俺の頼みを聞いた。
(美山)聞いた覚えなんてありませんよ。
言ったじゃないですか。
メリットもないのに言いなりにはならないって。
(長嶋)ならなぜ。
(美山)あなたが勝負に出るときは勝機があるときだけです。
必ず犯人を挙げると確信した。
おかげで犯人逮捕はうちがトップで報じましたよ。
相変わらずひねくれたやつだな。
優秀な記者の素質ってやつでしょそれが。
(長嶋)コメント5分だけ付き合ってやる。
(倉田)おはようございます。
(白石)ああ。
今日でしたよね桜木の復帰。
(倉田)ええ。
今回の件ではホントに気をもみましたよ。
(高峰)ホント人騒がせですよねあの子。
(白石)でもまあ杉並が解決してお前も肩の荷が下りたろ。
桜木のせいで刑事を続けるのが怖くなりましたよ。
(倉田)えっ?誰かを失うかもしれない怖さを思い知らされた気がして。
きっと大切な人を失ってしまった遺族の痛みはもっと大きいんですよね。
だからこそ刑事続けていかなきゃなって思いました。
事件の犠牲者に償う方法はそれしかありませんから。
そうか。
何だお前。
入りにくい雰囲気だったんで。
(塚本)皆さん人騒がせなアホが到着されましたよ。
おはようございます。
本当にすいませんでした。
皆さんにご心配とご迷惑をお掛けしました。
桜木。
今日中に今回の件の始末書な。
(高峰)始末書の前に杉並の証拠資料片付けるの手伝って。
その前に聞き込みの録音データ紙に起こしといてくれ。
(白石)あっその前に肩もんでくれ。
凝りがひどくてな。
(塚本)その前に俺の朝飯買ってこい。
病み上がりにその仕打ちですか。
(高峰)迅速に行動する。
はい。
捕まってる間怖かったか?カメ。
助けに来てくれるって信じてました。
でも。
(長嶋)でも何だ。
正直言って怖かったです。
あのときのこと思い出すと今でも手が震えます。
当然だよ。
でもいつかその痛みがお前の役に立つ。
そう信じるんだ。
はい。
あのわたし非番のときにもう一度あの見幸台の高台に行ってみようと思います。
(長嶋)んっ?何かあるのか。
1つだけ分からなくて。
父親の愛人を捜し当てた被害者があの夕日を見て何を思ったのか。
それが分かるまではお前の捜査は終わらないか。
はい。
お前らしいな。
そういえばよく考え付いたな。
課題の答えを利用したあのメッセージ。
タコワサカワサキなんて最初さっぱり分かりませんでしたよ。
あっそうだ忘れてた。
新しい課題だ。
今回のは難題だぞ。
前のより分厚い。
迷惑か?いや初めて言いますけど正直言って迷惑です。
それは何よりだ。
えっ?
(長嶋)カメもう一勝負しよう。
はい。
次は絶対に打ちますよ。
2015/11/09(月) 14:55〜15:50
関西テレビ1
絶対零度〜未解決事件特命捜査〜 #09[再][字]

「解放」
上戸彩 宮迫博之 山口紗弥加 丸山智己 杉本哲太 北大路欣也

詳細情報
番組内容
 「杉並事件」の容疑者・小栗太一(滝藤賢一)の死亡により、警視庁本部は事件の捜査終了を決定した。しかし、事件の真相は解明されておらず共犯者がいる可能性が高いのにも関わらず捜査打ち切りになったことに4係はいら立っていた。
 長嶋秀夫(北大路欣也)に捜査を止められていた桜木泉(上戸彩)であったが、「杉並事件」の被害者・本谷翔子(志保)の携帯電話の待ち受け画面を手がかりに、ある公園にたどり着く。
番組内容2
そこで、不審な男(飯田基祐)と遭遇した。泉はその男と「杉並事件」との関連を疑い長嶋に電話をするのだが、途中で電話が切れてしまう。その後、何度泉の電話にかけ直しても繋がらない。不審に思った長嶋は、4係のメンバーとともに泉の捜索を開始する。
 泉の行方を追っていると、4係に「桜木巡査部長は預かった」という男からの電話が入った。その男は、自分を「杉並事件」の犯人だと名乗り、
番組内容3
泉を釈放する代わりに翌日の警視庁の定例会見で杉並事件捜査終了の撤回を公表することを要求してきた。
 科捜研で調べた結果、電話の声が小栗の共犯者だと思われる男の声紋と一致し、ますます泉の身の危険が心配された。そして、4係は定例会見の前までに何としてでも泉を見つけ出そうと動く。
 「杉並事件」の犯人とは!?そして4係のメンバーは、泉を無事に見つけ出すことができるのか!?
出演者
上戸彩 
宮迫博之 
山口紗弥加 
丸山智己 
北川弘美 
木村了 
中原丈雄 
杉本哲太
 ・ 
北大路欣也

ほか
原作・脚本
【脚本】
酒井雅秋
監督・演出
【企画】
成河広明

【プロデュース】
森安彩

【アソシエイトプロデューサー】
瀧山麻土香

【演出】
村上正典 
岩田和行
音楽
【メインテーマ】
「Dry Town〜Theme of Zero〜」LOVE PSYCHEDELICO

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
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