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膵臓がんの早期発見手法を開発 国立がんセンター

2015/11/9 19:00
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 国立がん研究センター研究所の本田一文ユニット長らは血液中の特定のたんぱく質を調べ、膵臓(すいぞう)がんを早い段階で発見する手法を開発した。従来の血液検査では難しい早期の膵臓がん患者を見つけることができる。検査キットも開発済みで、年内にも1万人規模の検証を始め、実用化を目指す。

 成果は英科学誌サイエンティフィック・リポーツ(電子版)に9日掲載された。膵臓がんは発見しにくく治療も難しく、治療成績向上が期待できる。

 研究チームは膵臓がん患者の血液に含まれる物質を調べた。たんぱく質「アポリポプロテインA2アイソフォーム」の濃度ががん進行とともに下がることを突き止めた。

 このたんぱく質を検出するキットを作り、約900人を対象に研究を実施。画像検査などで見つかった早期がんを含めた進行段階が異なる膵臓がん患者、健康な人、食道がん患者などを比べた。

 たんぱく質をマーカー(目印)にすると、従来の血液中の目印を使うよりも早い段階で膵臓がんを見分けられることが分かった。血液検査で膵臓がんの疑いがある場合、コンピューター断層撮影装置(CT)などの画像診断によって確定診断することになるという。

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膵臓がん、国立がんセンター、早期発見、血液検査、国立がん研究センター

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