尹外相、朴大統領と共に任期を全うできるか

朴大統領の厚い信頼で2年8カ月にわたり外相を務めた尹炳世(ユン・ビョンセ)外交部長官の去就に注目
大統領と任期を共にする米国モデルの外相になるか

尹外相、朴大統領と共に任期を全うできるか

 年末の内閣改造に向け、尹炳世(ユン・ビョンセ)外交部長官の去就に注目が集まっている。朴槿恵(パク・クンヘ)政権発足から2年8カ月にわたり外交政策のトップを務めてきた尹長官だが、先月大統領府の朱鉄基(チュ・チョルギ)外交安保主席が辞任したことで、外交安全保障政策担当者の中では唯一人残った現政権発足当初からのメンバーとなった。

 朴大統領の当選直後から大統領を支えてきた尹長官は、定められた方針に忠実に従うだけでなく、数字にも強いことから、朴大統領の信頼が非常に厚いことで知られる。また朴大統領もかねてから「外交政策のトップがすぐに変わるのは良くない」との考えを持ってきたことでも知られており、さらに尹長官に対し「米国と中国の板挟みになっている現実から目をそらさせ、気分の良い報告しかしない」といった批判が起こった時も、朴大統領は尹長官を擁護した。そのため「朴大統領の任期の5(訳注:韓国語読みで「オ」)年間、ずっと大統領と共にいるのでは」という意味から、最近尹長官には「オ・ビョンセ」というあだ名が付いている。

 しかし最近になって外交安全保障政策に対する世論が批判的になっているのは懸念材料だ。韓米、韓日関係がぎくしゃくしていることに加え、南シナ海問題などでも「対応が未熟」といった批判が相次いでいる。さらに現政権の発足当初からの懸案だった韓日首脳会談が実現したことも、尹長官交代説の根拠の一つになっている。

 さらに国防汚職問題や国産戦闘機(KFX)開発事業をめぐる混乱など、数々の汚点を残した国防政策担当者の去就にも注目が集まっている。とりわけ大統領府の金寛鎮(キム・グァンジン)国家安保室長は李明博(イ・ミョンバク)政権当時の2010年に国防長官に任命されて以来、5年以上にわたり国防政策の要職にあったことから、大統領府内では「そろそろ休ませてはどうか」といった意見も出ているという。

イム・ミンヒョク記者
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