NHKニュース おはよう日本 2015.11.08


おはようございます。
11月8日日曜日、朝7時になりました。
NHKニュースおはよう日本です。
原因の特定はまだです。
エジプト東部でロシアの旅客機が墜落した原因を調べている、エジプトの調査委員会が記者会見を開き、テロの可能性が指摘されていることについて、そうした情報や証拠には接していないとして、現時点で、原因は特定できていないことを明らかにしました。
エジプト東部で墜落したロシアの旅客機。
エジプトやロシアなどの合同調査委員会が、原因を調べています。
このうち、エジプトの調査委員会が日本時間のきょう未明、記者会見を開き、調査の状況を明らかにしました。
フライトレコーダーを分析した結果、旅客機が離陸してから23分後、高度がおよそ9400メートルに達したところで、データが途切れていたということです。
また操縦室の会話などを記録したボイスレコーダーの内容については。
ただ、原因などは分からず、今後、音の詳しい鑑定を行うとしています。
今回の墜落を巡っては、アメリカやイギリスが、過激派組織IS・イスラミックステートの関連組織によるテロの可能性があるという見方を示しています。
さらに、各国のメディアは、旅客機で爆発が起きたと伝えています。
ロシアの有力紙、コメルサントも、7日付けの紙面で、匿名の捜査関係者の話として、旅客機で爆発が起きたとする見方を伝えています。
また、アメリカの偵察衛星が、高い高度を飛行していた旅客機で、大きなせん光を捉えた後、2度から3度の光を確認し、さらに地上近くで、もう一度確認したとして、爆発は4回から5回起きたとしています。
一方、エジプトの調査委員会。
テロの可能性が指摘されていることについて、次のように述べました。
その上で、ムカッデム委員長は、あらゆる可能性に注目していると述べ、現時点で、原因は特定できていないことを明らかにしました。
墜落の原因が特定されない中、ロシアのプーチン大統領は、エジプトとを結ぶすべての便の運航を停止するよう指示しました。
ロシア政府は、エジプトに滞在しているロシア人観光客を安全に帰国させるため、シャルムエルシェイクなどに航空機合わせて44機を派遣することを明らかにしました。
今回は保安上の理由から、帰国する乗客が機内に持ち込めるのは手荷物だけで、トランクなどの大きな荷物は、救難当局の別の輸送機などで運ぶとしています。
次はフィギュアスケート、向井アナウンサーとお伝えします。
おはようございます。
浅田真央選手、やりましたね、見事な復活ですね。
そうですね。
2シーズンぶりの有力選手たちとの戦いで、優勝を果たしました。
前半のショートプログラム、高得点でトップに立った浅田。
得意のトリプルアクセル。
きれい。
キレと高さがありました。
続く3回転の連続ジャンプ。
ここは惜しいですね。
そして単独の3回転も2回転になるなど、このあとはミスが重なります。
しかし、ステップで深みの増した表現力を発揮。
手足を大きく使い、高い評価を受けます。
フリーでは3位でしたが、合計でトップを守り、復帰後、初のグランプリシリーズを制しました。
いい表情ですね。
一方、前半2位につけた19歳の本郷理華。
冒頭、3回転の連続ジャンプ。
トリプルフリップ、トリプルトーループ、きれいに決まりました。
後半の連続ジャンプも成功させます。
観客も味方につけ、勢いのある演技でした。
フリートップの得点で、自己ベストもマーク。
浅田に迫る合計点で2位に入りました。
浅田選手は、休養前よりも難しいジャンプに表現したり、表現力が向上したりと、今なお進化している姿を印象づけました。
次のグランプリシリーズは、今月27日からのNHK杯です。
さて、日曜日のきょう、全国的に雨、雪の所が多くなりそうです。
南さんとお伝えします。
現在の雨雲を見てみますと、九州から北海道にかけて、雲が広がっています。
発達した雲も多くなっていまして、九州の西にも発達した雲がありますし、この対馬辺りにも、発達した雲がありますので、一時的には雷を伴って、激しく降る所が出てきそうです。
北海道、内陸部、かなり気温低くなっていますので、きょうは、お昼ごろにかけて、雪が降りますので、雪にも注意をしてください。
きょうは立冬なんですね。
立冬。
北日本では、暦の上では、きょうから冬ですから、雪の降る所がだんだんと多くなり、もう一つは、この時期から、湿度、乾燥する所と湿ってくる所、分かれてきます。
で、乾燥する所はだんだんと多くなるんですけれども、ちょっと問題を作りました。
これ、2010年までの平均なんですが、30年間の平均なんですが、湿度が一番低い所は、この中のうちのどこでしょうか?
1年間の平均ですよね。
そうですね、東京、大阪、京都、富山と。
一番乾燥している所ともいえる感じですよね。
そういうことですね。
上條さん、どうぞ。
想像がつかないですけど、どこかな?京都?大阪?
京都、大阪、どちらかということで。
答えは、東京なんです。
東京が一番低いんですか。
ちょっとね、順位を見てみますと、こんな感じになります。
低い順番でいくと、東京、前橋、大阪、甲府。
関東付近と、都市が大きな所が湿度が低く。
大阪も低いんですね。
湿度が高い所はというと、富山、松江、福井と。
日本海側は比較的、湿度が高いということなんですね。
これは年間を通じてなんですけど、季節別で見てみると、こんなふうになります。
春、これ3月から5月ですけども、先ほど上位にいた所が上にきて、日本海側、そして沖縄は5月になると、梅雨に入ってきますので、湿度が高くなります。
夏になると、関西、瀬戸内が湿度が低く、仙台、水戸という東風が吹く、山瀬が吹くような所では、湿度が高くなります。
夏、大阪、京都も雨、多そうですけれども、
そうですね、気温が高いというのもありますし、街の中はあまり乾燥した状態、ずっと続きますので、湿度、かなり低くなりますね。
秋はというと、東京が一番にくる。
巨大都市が多いですね。
ですね。
日本海側は、今度は湿度が高くなり、冬はもう完全に関東付近と、それから日本海側、分かれてしまうということなんですね。
これで東京と大阪、大都市なんですけど、季節によって、湿度の低さが違うと。
夏は関西は乾燥してますよね。
これ、グラフに書いてみると、こんな感じになります。
1月から12月まで、まず東京は冬は湿度が低く、夏は湿度が高い。
大阪はというと、冬はね、それなりにね、湿度が保たれてるんですね。
大都市でも、こんなに差があるんですね。
そうですね。
冬は日本海のほうから湿った空気が流れ込んできますけども、東京の北側、西側というと、2000メートル、3000メートルの山がありますから、完全に湿った空気ブロックするんですが、大阪の北の山っていうと、1000メートルぐらいしかありませんので、湿った空気が流れ込んでくるんで、湿度が保たれるんですね。
地形で違うんですね?
そうですね。
一方、富山はというと、湿度が、冬は、やっぱり雨、雪が降りますので、高くなると。
ちょうどこの立冬の時期ぐらいから、湿度が分かれてくるっていうことなんですね。
関東は、かなり湿度が低くなってくるんですけれども、関東、東京の乾燥注意報が出る一つの基準が、最小湿度が25%以下。
それをちょっと月別で見てみますと。
顕著に表れますね。
冬はかなり湿度が低くなりますので、25%以下の日数が、大体10日以上出てくるんですね。
ちょうどこの11月、立冬を過ぎたあたりから、湿度の低い日が多くなってくると。
この最小湿度25%以下の日数、これ月別で見てみるとこんな感じなんですけれども、過去から年間でどれくらい出てるかというのを見てみると、これ、1961年から1970年までの10年間、1年間平均すると、大体46日。
大体90年ぐらいまでは、40日ぐらいだったんですけれども、91年を過ぎてくると、どんどんと湿度が高くなって、湿度、25%以上の日が増えていって、最近は67日ですから。
だいぶ増えましたね。
そうですね。
20日ぐらいは増えてきています。
街の中というのは、都市化がどんどん進んでますので、コンクリートやアスファルトが増えて、湿度が低くなる日が増えてきています。
湿度が低くなると、のどなどを痛めて、インフルエンザなどにもかかりやすくなってきますので、これからの時期は、保湿に心がけるようにしてください。
半世紀にわたり、軍が政治の実権を握ってきたミャンマーで、4年前の民政移管のあと、初めてとなる総選挙の投票が、きょう行われます。
民主化運動を率いてきた、アウン・サン・スー・チー氏の野党が、与党に勝利し、政権交代に必要な過半数の議席を獲得するかが焦点です。
選挙の結果は、現地に企業が進出する日本にとっても、大きな意味を持ちます。
ミャンマーの総選挙の投票所です。
アウン・サン・スー・チーさんもこちらで投票することになっています。
投票は日本時間の午前8時半から、各地で始まります。
選挙戦は、軍事政権の流れをくむ与党・USDPに、アウン・サン・スー・チー氏の野党・NLDが挑む形となっています。
現地メディアなどによりますと、変化をスローガンに掲げる野党・NLDが、長年続いた軍事政権に対する国民の反発を背景に、優位に選挙戦を進めてきたと見られます。
政権交代には、過半数の議席が必要ですが、ミャンマーの議会は、議席の4分の1が、あらかじめ与党の支持基盤である軍に割り当てられています。
このため、NLDが過半数に達するには、選挙で争われる議席の3分の2を超える必要があります。
スー・チー氏は5年前の総選挙のときは、自宅に軟禁されていて、NLDは選挙をボイコットしました。
このあと、延べ15年にわたる自宅軟禁から解放されたスー・チー氏は、3年前、議会の補欠選挙で初当選し、国政の場で活躍を始めました。
そして迎えた今回の総選挙。
憲法はスー・チー氏のように、外国籍の家族がいる人物の大統領への就任を禁じていますが、スー・チー氏は、みずから国を指導する強い意欲を示しています。
長く政治的な抑圧に苦しんできた多くのミャンマー国民にとって、みずからの一票で国の将来を決める日が来ました。
野党・NLDは民主化運動のシンボル、スー・チー氏の人気を背景に、選挙戦を優位に進めてきたものと見られます。
しかし、自由で公正な投開票が行われるのかや、そして長年、政治の実権を握ってきた軍が、選挙結果を受け入れるのか、不透明な部分も残されています。
アジア最後のフロンティアと呼ばれるミャンマー。
4年前の民政移管以降、日本は官民を挙げて、ミャンマーへの経済協力に力を入れ、日系企業の進出も加速しています。
政権交代の場合は、経済政策が変更される可能性もあり、選挙の結果は、日本とミャンマーの関係にとっても、大きな意味を持つことになります。
1949年の中台分断後、初めてとなる首脳会談が、きのう行われました。
台湾の馬英九総統は、閣僚級どうしのホットラインの設置を提案し、関係をさらに強化する姿勢を示しましたが、台湾では、会談に反対するデモ行進が行われるなど、中国への警戒感が強まることも予想されます。
中国の習近平国家主席と、台湾の馬英九総統による初めての首脳会談は、きのう、シンガポールのホテルで、およそ1時間行われました。
会談で両首脳はそれぞれ、中国大陸と台湾は、ともに1つの中国に属するという考え方とともに、中台関係を平和的に発展させていくことの重要性を確認しました。
馬総統は会談のあと、記者会見しました。
馬総統は、閣僚級どうしのホットラインを設けることを提案し、習主席が同意したことを明らかにしました。
一方、きのうの会談に合わせて、台北の中心部では、およそ500人が参加して、首脳会談の中止を求めるデモ行進をしました。
また、首脳会談について、最大野党・民進党の党首で、台湾総統選挙に立候補する、蔡英文主席は昨夜、失望したとする談話を出し、台湾の民主や自由、それに台湾の人々が自由に選択する権利について、話が出ることを期待していたが、全く言及しなかったと批判しました。
台湾では、若い世代を中心に、中国の影響力が強まることへの警戒感が根強く、首脳会談を受けて、そうした声が強まることも予想されます。
次は、地方創生の実現に向けた政府の動きです。
昨年度の補正予算で確保した交付金のうち、およそ236億円を、静岡県と香川県が共同提案した、健康や長寿に効果的な食品の開発など、677の自治体から提案された、710の事業を対象に交付することを決めました。
政府は、地方創生の実現に向けて、昨年度の補正予算で新たな交付金として確保した1700億円のうち、300億円を先駆性のある地域活性化事業を提案した自治体や、いち早く取り組みを始める自治体への支援に充てる方針です。
政府はこのうちおよそ236億円を、先駆性のある事業として、677の自治体から提案があった710の事業を対象に、交付することを決めました。
具体的には、静岡県と香川県が共同提案した、健康や長寿に効果的な食品などの開発や産業化に5億9800万円、三重県や滋賀県などが共同提案した、忍者をテーマにした観光振興に4700万円などとなっていて、石破地方創生担当大臣は、対象を相当に絞り込み、交付金の趣旨にかなったものを採択したと述べました。
政府は、いち早く取り組みを始める自治体への支援として、およそ70億円の交付先を、今週決定することにしています。
ブラジルを公式訪問中の秋篠宮ご夫妻は、ブラジル第2の都市リオデジャネイロで、現地の日系人らによる歓迎行事に臨まれました。
現地時間の7日午後、リオデジャネイロ市内で行われた歓迎行事には、日系人や現地で働く日本人など、およそ140人が集まり、秋篠宮ご夫妻を大きな拍手で迎えました。
ご夫妻は、会場内を回って参加者と懇談し、笑顔でことばをかけられていました。
懇談が終わると、リオのカーニバルに出場したサンバチームによるダンスショーも行われました。
ご夫妻は、きらびやかな衣装を着た女性たちの華麗な踊りを楽しまれていました。
ご夫妻はあさっての午後、帰国されます。
さて今、食べ物をかんだり、飲み込んだりする力が衰え、口から物をとることが難しくなっている人が、全国に100万人以上いるといわれています。
きょうはそうした人たちに向けた食事がテーマです。
スタジオには取材に当たった、名古屋放送局、河西大樹ディレクターです。
よろしくお願いします。
おはようございます。
まずはこちらの料理を見てください。
おいしそうなしょうが焼きですよね?定食などでよく見かけますけれどもね。
上條さん、スプーンでちょっと触ってみてください。
1枚だけのものがこちらにあるんですけれども。
いきますね。
あっ、見てください、これ、ほら。
すぐに崩れていく。
力、全然こめてないんですけど、すぐに崩れますね、これ。
そうなんです。
こちらは、えん下食と呼ばれるものです。
えん下食?
はい。
えん下とは、口から飲み物を飲み下すことを示しています。
えん下食は飲み込みやすくするために柔らかく作られているのが特徴なんです。
どうやって作るんですか?
実はこちらがもとになっているんです。
ミキサーでペースト状にしたミキサー食とも呼ばれるものです。
こちらですね。
これは豚のしょうが焼きのミキサー食になります。
介護の現場などで広く普及しているんですが、味気ないとか、見た目で楽しめないなどという声も上がっています。
そうですね。
こうしたものがどのようにしてえん下食になるのか、こちらをご覧ください。
欠かせないのが、この粉末。
ゼリー化剤と呼ばれるものです。
これをミキサー食に混ぜます。
加熱していくと。
ゼリー状に固まるんです。
固まったら形を整えます。
バーナーで焦げ目をつけると。
見てください、見た目もしょうが焼きそのものです。
へー。
だいぶ手が込んでましたし、想像がつきませんでした、作り方。
上條さん、せっかくなので、どうぞ。
じゃあ、これ、早速頂きますね。
一口。
まず香りは、しょうが焼きそのもので。
どうです?
味もおいしい!初めてえん下食食べましたけど、違和感がなくて、おいしくて、びっくりしますね。
そうですよね。
すぐ飲み込めます?
もう口の中に、ほとんど残ってないです。
ほわーっととけました。
へー。
こうした見た目も味もよく、かつ安全に飲み込めるという、えん下食。
今、お年寄りの健康や生きがいにも大きな効果を生み出しています。
岐阜県に住む、水谷文子さんです。
先月、101歳になりました。
みずからの足で歩こうと、最近、この運動を始めました。
実は水谷さんは2年前に肺炎を患い、ほとんど寝たきりの状態でした。
当時の様子を記した記録です。
食欲はあるものの、飲み込めず、吐き出されました。
栄養は主に点滴からとることになり、体重は10キロ減りました。
普通の料理は飲み込めず、見た目がなじめないと、ミキサー食も受け付けなかった水谷さん。
栄養士の紹介でえん下食を知り、劇的に変わりました。
この日の昼食、家族が作っていたのは、お餅のえん下食です。
そこに載せるのはレトルトの肉じゃが。
これも柔らかく、飲み込みやすくしたえん下食。
おばあちゃん、どうぞ。
えん下食になってからの食欲は旺盛です。
ミキサー食に比べて見た目がよく、それが食欲を刺激します。
えん下食を食べるようになって2年、体重は元に戻りました。
最近はベッドから起き上がり、お気に入りの歌を口ずさむようになりました。
食べることで、なぜ元気を取り戻すことができるのか。
長年、高齢者の食と健康を研究している葛谷雅文さんです。
食べることは体全体の機能の回復につながると考えています。
葛谷さんが考えるメカニズムです。
そこには小腸が大きく関わっていると見ています。
人間の小腸にはじゅう毛と呼ばれる部分があります。
口から食べたものは、だ液や胃酸の働きによって、細かな栄養素に分解され、ここで体に吸収されます。
一方、口から食べ物が運び込まれないと、じゅう毛の働きが低下し、萎縮。
栄養の吸収が減っていきます。
しかし、えん下食によって再び食べ物が運び込まれるようになれば、小腸は栄養素をより多く吸収しようと、じゅう毛が伸びるなど、動きが活発化。
結果、多くの栄養を体に取り込むことができるのです。
さらに今、葛谷さんが最近行った調査からは、口から物を食べ続けていれば、寿命も延びる傾向にあることも分かってきています。
およそ1900人のお年寄りを調査した結果です。
3年後の生存率は、点滴の人は33%、管を通して体に栄養を送り込む胃ろう・腸ろうの人は44%、それに対して、えん下食などの介護食を食べた人は、54%と高い数字であることが分かりました。
えん下食を使って、食べる力を取り戻そうというリハビリも広がりつつあります。
こんにちは。
リハビリに取り組んできた小野木聖さん74歳です。
2年前、以前から患っていた神経の難病が悪化。
人工呼吸器をつけるために、気管を切開しました。
口から物を食べることができなくなり、腸ろうで栄養を補給することになりました。
当時の小野木さんです。
ほとんど寝たきりで、口から物を食べることは難しい状態でしたが、栄養士や家族のサポートで、リハビリに取り組み始めました。
最初は、野菜や果物をすりつぶし、ゼリー状にしたもの。
ごく僅かに飲み込むのがやっとでしたが、次第に食べられる量が増えていきました。
その後、医師や栄養士と相談を重ねながら、少しずつ柔らかさを変えたえん下食を食べていったのです。
リハビリを始めて2年。
かむ力や飲み込む力が快復してきています。
この日の晩ごはん。
お膳に並んだのは、えん下食だけではありません。
小野木さん大好物の、妻、とよ子さんお手製の卵焼き。
さらに地元で取れたあゆの甘露煮です。
栄養士から一部の普通食を食べる許可が下りるようになりました。
食事をとることで、体重や筋力も増加。
少しずつ歩けるようになり、以前の暮らしを取り戻しつつあります。
えん下食による食べる力のリハビリには、専門家の適切な指導が必要です。
愛知県にあるこの病院。
食のリハビリでは国内有数の施設です。
全国で初めて導入したのが、体の内部を撮影するために開発された、この特別な装置。
撮影された画像からは、食べ物をうまく飲み込めているかどうかや、食道や声帯の動きを見ることができます。
病院は画像を見ながら診察。
患者一人一人に合わせたえん下食を用意して、リハビリを進めています。
お二方とも、本当に劇的に元気になっていたのが、非常に印象的でしたね。
そうですね、特にお医者様から食べるのは難しいといわれていた小野木さんの回復ぶりは、すばらしいですよね。
そうですね。
でもこういったえん下食って、家庭で作るにはどうしたらいいんでしょうか?
例えばこちら、ご覧ください。
大手料理レシピサイトが、インターネット上で作り方を紹介しています。
こんなにたくさんあるんですね。
そうなんです。
一方で、家庭での調理が難しいという人に向けては、レトルトのえん下食も販売されています。
それが私たちの前にあるこちらですね。
こちらは、101歳の水谷さんが食べていた、レトルトの肉じゃがです。
肉じゃがですね。
そのほかにも、さまざまの種類ありまして、さばの煮つけであったりとか、こうしたすき焼きの、さまざまな種類があるんです。
にんじんもありますね。
見た目は全然分からないんですけれども。
これもえん下食なんですね。
そうなんです。
ちょっとこれ、触れてみても大丈夫ですか?
触ってみてください。
肉じゃがのお肉ですが、分かりますか?
あっ、本当に。
こんなに柔らかい。
柔らかい。
これは、柔らかいですね、びっくりです。
これ、どこで手に入るんですか?
こうしたものは今、通信販売を通じて購入できますが、商品によって柔らかさが異なるため、注意が必要です。
えん下障害に詳しい医師や栄養士などがいる病院に相談してください。
けさの特集でした。
さあ、スポーツ、向井アナウンサーとお伝えします、改めて。
よろしくお願いします。
来年のリオデジャネイロオリンピックで、初めて採用される7人制ラグビー。
その出場権をかけたアジア予選が開幕しました。
まず、7人制ラグビーは、前後半7分ずつ、15人制と同じ広さのグラウンドで行われます。
広さは一緒なんですね。
運動量は変わらないんですね。
広いスペースで動き続ける走力、そして、1対1で相手をかわすスピードと技術が求められます。
去年のアジア大会で優勝の日本は、今大会も2連勝。
3試合目は韓国戦。
走力で圧倒して、トライを重ねます。
さらに3人で組むスクラムから。
スクラムも3人、へー。
ワールドカップ日本代表の藤田慶和。
サモア戦、出てましたよね。
そうです。
大学生、藤田のトライで、リードを広げました。
これも活躍。
相手に得点を許さず、さい先のよいスタートです。
強いですね。
次は、野球の国際大会、プレミア12ですね。
きょう開幕します。
この大会、日本はもちろん優勝を狙います。
日本代表はきのう、およそ2時間練習しました。
きょう先発の大谷投手も、最後の調整を行いました。
対する韓国代表。
ソフトバンクのイ・デホ選手などが力強いスイングを見せていました。
開幕戦は今夜、札幌ドームで行われます。
以上、スポーツでした。
けさお伝えしている、主なニュースです。
ロシアの旅客機が墜落した原因を調べているエジプトの調査委員会は、テロの可能性が指摘されていることについて、そうした情報や証拠には接していないとして、現時点で、原因は特定できていないことを明らかにしました。
ミャンマーで、4年前の民政移管のあと、初めてとなる総選挙の投票がきょう行われます。
民主化運動を率いてきたアウン・サン・スー・チー氏の野党が、軍事政権の流れをくむ与党に勝利し、政権交代に必要な過半数の議席を獲得するかが焦点です。
続いて気象情報です。
南さん、お願いします。
きょうは雷を伴った、雨の降る所が多くなる見込みです。
午前3時の天気図です。
九州の北に低気圧の中心があって、温暖前線が、近畿地方にかけて延びています。
この低気圧や前線に向かって、湿った空気が流れ込んで、西日本は雨足の強まっている所が多くなっています。
低気圧は、夜になると北陸の北に移る見込みです。
午後は東日本や北日本でも雨が強くなる所が多くなってきそうです。
現在の雨雲や雪雲の様子です。
雨雲や雪雲が九州から北海道の太平洋側にかけて広がっています。
発達した雲も多く、鹿児島の西、また対馬半島付近には、発達した雨雲があって、雷を伴っている所も見られます。
また北海道の内陸部は気温が低く、雨ではなく、雪が降っています。
きょうの雨や雪の移り変わりです。
きょうは全国的に雨や雪で、北海道の内陸部は雪が続く見込みです。
発達した雨雲がかかって、一時的には雷を伴う所もあるでしょう。
夜になると、北陸や北日本にも発達した雨雲がかかり、雨足の強まる所が多くなる見込みです。
そして、あすにかけても雨が続き、雨の量が多くなるおそれがありますので、雨の降り方にご注意ください。
2015/11/08(日) 07:00〜07:45
NHK総合1・神戸
NHKニュース おはよう日本[字]

▽ミャンマー総選挙投票・スー・チー氏の野党は?▽介護の現場に“食の革命”とも言える変化が!生きる力を取り戻す姿をリポートします▽浅田真央・復帰戦は?

詳細情報
番組内容
▽ミャンマー・民政に移管後はじめての総選挙投票・スー・チー氏の野党は?▽食事を口からとることの大切さを再発見!介護の現場に“食の革命”とも言える変化が起きています。一度は口から食べることをあきらめざるを得なかったお年寄りが“食のリハビリ”によって食べる喜びや生きる力を取り戻していきます。見た目には普通食とまったく変わらない“えん下食”など、介護現場の最前線をリポートします▽浅田真央・復帰戦は?
出演者
【キャスター】近田雄一,上條倫子,【スポーツキャスター】向井一弘,【気象キャスター】南利幸

ジャンル :
ニュース/報道 – 定時・総合
ニュース/報道 – 特集・ドキュメント
スポーツ – スポーツニュース

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 1/0モード(シングルモノ)
サンプリングレート : 48kHz

OriginalNetworkID:32080(0x7D50)
TransportStreamID:32080(0x7D50)
ServiceID:43008(0xA800)
EventID:33726(0x83BE)

カテゴリー: 未分類 | 投稿日: | 投稿者: