「楽座(がくざ)」とは、胡座(あぐら)から両方の足の裏を合わせて座る座り方です。
雅楽を演奏する時の奏楽員の座法であったため この名がついたと言われていていますが、あまり一般的な呼称ではないので御存知ない方も多いかと思います。
胡座と同じく 腰に負担のかかる座り方ですが、背を丸めずに伸ばして座れば それほど気にする必要はありません。
両足をそろえて前に出す楽座は古来より相手に威厳を示すための座り方だった、とも言われています。
股関節を広げるという意味においては良い座り方と言えるでしょう。
ちなみに雛人形の お内裏様の座り方がこの楽座なのです。
これは赤ちゃんの健やかな成長を祈って そうしているのですが、理由は楽座の別名が「拝み足」というからなのだそうです。