2015年11月9日11時36分
川崎市中原区の武蔵小杉駅の連絡通路で昨年1月、エスカレーターが逆走し11人が重軽傷を負った事故で、事前の保守点検でモーター部分のチェーンの緩みが見逃されていたことがわかった。
国土交通省が9日、調査部会の報告書を公表した。報告書によると、設置当初から約18年間未交換だったモーター部分のチェーンに緩みが生じ、歯車とうまくかみ合わず切れた。逆走を止める安全装置は汚れや部品のすり減りによって、うまく作動しなかった。少なくとも事故の10カ月前には緩みが生じていたが、三菱電機ビルテクノサービス(東京都)は毎月2回の保守点検で気付かなかった。
事故は昨年1月8日に発生し、約30人が乗っていた上りエスカレーターが逆走した。
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朝日新聞社会部
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