あなたはまだ親知らずが生えていますか? もし、親知らずがまだ残っているのであれば、磨き残しなどによる「歯周病」には気を付けましょう。 歯周病になると、歯茎の痛みや腫れが出るだけでなく、“膿”が出て“口臭”が発生することがあるんです。 そんな状態になった場合には、親知らずの抜歯を検討しなければいけません。 今回は、親知らずが原因で起こるトラブルとその対処法をお教えします。

人間の身体の知識,

親知らずを放置したら口臭が発生する!?親知らずを抜歯したほうがいいケースまとめ

突然ですが、あなたの口の中には「親知らず」が残っていますか?
すでに抜いたという人も、家族や友人にまだ親知らずが残っている人はいませんか?

もし、親知らずがまだ残っているのであれば、今から話すことを憶えておいてください。
それは・・・親知らずが残っていると“口が臭くなる”場合があるということです!

口臭を我慢する女性

「えっ!?親知らずを残していると口が臭くなるの!?」

そう驚かれる方は多いと思いますので、なぜ、口が臭くなるかをカンタンに説明します。

親知らずがきちんと生えていない場合、歯磨きをした際、親知らずの周りを磨き残してしまうことが多くなります。
すると、その磨き忘れた場所に食べカスが蓄積し、やがてその食べカスが腐って細菌が繁殖し、歯の周りに炎症が起きてしまうんです。

その炎症した状態を「歯周病」と呼ぶのですが、歯周病になると、歯茎の痛みや腫れが出るだけでなく、“膿”が出て“口臭”が発生することがあるんです・・・!

親知らずは必ずしも抜く必要はありません。
例えば、親知らずがきれいに生え、上下がきちんと噛み合っている場合は問題ありませんし、アゴの骨の中に完全に埋まっていて、とくに痛みや腫れがない場合は抜く必要はありません。

ただ、親知らずの生え方が悪いと、先ほどもお伝えしたとおり、歯周病などの炎症を起こして口臭が発生する恐れがあるんです。

さらには、親知らずを放っておくと、もうひとつ気になることが起こる可能性もあります。
それは、歯並びが変わって顔がゆがむ、というものです。

親知らずで顔が歪んだ女性

親知らずは、生え方によっては隣の歯を押し出します。
すると、歯並びに影響が出て、最悪の場合、顔がゆがんでしまう可能性があるのだそうです。

ただ、そういったケースはレアです。
だから、あまり気にする必要はないのですが、ネット上の掲示板では「親知らずが生えてから顔がゆがんだ気がする」という投稿をよく目にしますので、自覚症状がある人は注意が必要です。
(実際のところは、親知らず以外のことが原因の可能性もあるため、顔が歪んできたという人は医師の診察を受けましょう)

というわけで、今回は、そんな親知らずのトラブルに巻き込まれることのないよう、親知らずに関する知識をお教えします。

それではまいりますっ!!

親知らずが残っていると口が臭くなったり、歯並びが変わって顔が歪んでしまうことも・・・

「親知らず」ってなぜそう呼ばれるの?
「親知らず」という名前の由来

あなたは「親知らず」という言葉の由来をご存知ですか?

親知らずという言葉の由来にはいろいろな意見がありますが、よく聞く意見は、「親知らずは15歳から20歳前後に生える、つまり、親元を離れるころに生えるため、親が歯の生え始めを知らない」、だから「親が知らない歯=親知らず」と呼ぶ、というものです。

また、乳歯と比較した際に、親知らずは歯が生え替わることがない歯なので、生え替わる歯がないということで、「親がない歯」と呼ばれるようになった、という意見もあります。

治療したほうがいい親知らずの生え方パターン

親知らずは必ずしも抜かなければならないということはありません。

最初にもお伝えしましたが、キレイに生えていて、歯磨きがきちんとできる状態であれば、歯周病になるリスクはありませんし、普段の食事でも、他の歯と同じように“噛む歯”として使うこともできます。

また、親知らずは「入れ歯」などの土台として使われることがあったり、他の歯を抜かなければならなくなった際に、その歯の代わりに移植されることもあります。

親知らず

なので、けっして、邪魔な歯ではないんですね。

ただ、生える方向がおかしかったり、歯ぐきに部分的に埋まった状態で生えてしまった場合には注意が必要です。
何度もいうとおり、歯磨きがしにくくなり、歯周病になるケースがあるからです。

歯周病

とくに気を付けなければならないのが、斜めや横向きに生えているケース。

斜めや横向きで生えた場合、隣の歯に親知らずが当たり、歯を傷つけてしまいます。
そうして傷つけられた歯は、その傷が原因で虫歯になる可能性があるんです。

また、親知らずが歯ぐきや頬(ほお)の粘膜にぶつかると、口内炎の原因にもなります。

・・・という風に、親知らずの生え方が悪いと、さまざまなトラブルを起こす元となります。
よって、その場合には「抜歯をしたほうがいい!」という流れになるんです。

親知らずの抜歯は、生え方によっては高い技術を必要とする場合があります!

ただ、一口に抜歯といっても、親知らずの抜歯はほかの歯と違って、大がかりな施術になる可能性があります。

施術

親知らずの抜歯における最初の障壁は、口の一番奥にある歯であること。
手術器具を入れるにしても、患者さんが口を大きく開く必要があり、患者さんによっては口を大きく開くことをつらく感じるケースがあります。

また、親知らずが斜めに生えていたり、一部が埋まっているケースには、歯ぐきをメスで切って開く必要が出てきます。

さらには、親知らずは他の歯と違い、未熟な形のまま生えてくる可能性が多く、歯の根の形がいびつになっていると、抜歯の最後の最後で骨に引っかかってなかなか抜けない・・・!ということもあります。

そんな厄介な親知らずの抜歯ですが、親知らずがアゴの神経に絡みついていたり、骨の奥に入り込んでいるなどの場合には、一般の歯医者さんではなく、大学病院などの口腔外科で抜歯をおこなうことになります。
その際は、手術台に寝ての抜歯になるため、かなり仰々しくはなりますが、万全を期しての抜歯ということですので、どうか安心してくだいね。

ちなみに余談ですが、ドイツの場合は、親知らずを一本一本抜いていては大変だ!ということで、一度にすべての親知らず(4本)を抜くことが多いそうです・・・!

一度に4本の抜歯をおこなう場合、患者さんの身体の負担が大きくなりますので、全身麻酔を使って手術がおこなわれます。
(全身麻酔といっても「静脈内鎮静法」と呼ばれる、麻酔中も意識を失わない麻酔です)

一番気になるのが、親知らずを抜いたあとの顔の腫れ。
一度に4本も抜くわけですから、案の定、抜歯後の顔はパンパンに腫るそうなのですが、そこはドイツ。
ドイツには労働者の健康を大切にする文化があるため、親知らずの抜歯を理由に会社を病欠することもでき、顔の腫れが落ち着くまで数日お休みをとれるそうです。

日本人の間でよく言われるように、親知らずの抜歯に関して日独で大きな違いがあるというのは事実です。
それが何かというと、ドイツでは「一度に全部の親知らずを抜くことが多い」ということです。
親知らずが全部揃っていれば上下左右4本ありますが、同時に4本を抜くというのは日本人にはかなり抵抗があると思います。  
しかし、日独の差の理由は極めて単純で、日本の場合「大変だから1本ずつ抜く」と考えるのに対し、ドイツの場合「大変だから全部を一度に抜く」と考えます。
どちらも抜歯は大変という認識があるものの、その対処法がまったく正反対であるのは興味深いところです。

引用元:ドイツ歯科事情 親知らずの抜歯について(ドイツニュースダイジェスト)

一度にすべての親知らずを抜くドイツがいいのか、一本一本抜いていく日本がいいのか、あなたはどっちがいいですか?
悩むところですね・・・。

ちなみに、親知らずの抜歯をする場合は、できるだけ若いうちにしたほうがよいといわれています。
若い頃のほうが身体の抵抗力が強いため、細菌感染のリスクを下げられるからです。

親知らずを抜くのに適切な時期は「若いとき」なんです

抜歯手術後に注意するポイント

もし、親知らずを抜歯することになった際は、抜歯後の行動に気を付けましょう。
以下のことに気をつけないと、ひどく腫れたり、別のトラブルが起きる可能性があります。


  1. 喫煙を控える
  2. 薬を飲み忘れない
  3. 血が止まりにくくなることを避ける
  4. 硬い食べ物、刺激のある食べ物を控える
  5. 腫れを防ぐために冷やす
  6. 舌で傷口を触らない
  7. 極力うがいをしない
  8. 抜歯当日はゴシゴシ歯磨きをしない

上記を守っていれば抜歯後の主なトラブルは防げます。
ただ、中にはイレギュラーなトラブルもあります。

そこで、イレギュラーなトラブルが起きた際の対処法を以下にまとめてみました。
ぜひメモしておいてくださいね。

1、抜歯した側の下アゴがしびれている場合

下の親知らずは太い神経の管に近い位置にあるため、下アゴのしびれが0.4~0.5%ほどの確率で起きてしまいます。
もし、しびれが続く場合には医師に相談しましょう。

2、抜歯後、いつまでも血が止まらない

通常、抜歯後の出血は、ガーゼを30分~1時間ほどしっかり噛めば止まります。
ただ、出血の勢いが止まらない場合には、血液の止まりにくい薬を常用しているか、抜歯の時に血管を傷つけてしまった可能性が考えられます。
出血が一向に止まらない場合は速やかに医師に相談してください。

3、数日経ってもズキズキした痛みがとれない場合

数日たってもズキズキした痛みがとれない場合は、「ドライソケット」になっている可能性があります。
「ドライソケット」とは、抜歯した穴が血液で覆われず、骨が直接お口の中にむき出しになっている状態のことを指します。
主に下の歯の親知らずを抜いたあとに起こりやすいので、ズキズキした痛みが続いている場合には医師に相談をしましょう。

4、抜歯した側のアゴに青あざができた場合

抜歯時の内出血が原因で、抜歯した側のアゴに青アザができることがあります。
この場合は、放置しておいて大丈夫です。
数日経てば消えていきます。

5、抜歯をした側の頬が、おたふくのように腫れてしまった場合

親知らずを抜歯した際は、抜歯後3日目をピークに頬が腫れます。
抜歯後、1週間ほど経てば大分落ち着いてきますので、ひとまずは1週間ほど様子をみてください。

6、抜歯した箇所に大きな「穴」が空いてしまって、気になる場合

抜歯した箇所の穴がふさがるには通常1~3ヶ月くらいかかります。
そのため、あまり気にしなようにしましょう。
ただ、食事をした際などに食べカスが入って気になることはあると思います。
その際は、歯ブラシなどでかき出すのではなく、うがいなどで食べカスを流すようにしましょう。


いかがでしたか?

親知らずがまだ残っている人には、今後、抜歯するときがきたときの準備知識としてお役に立てればうれしいです。
また、すでに親知らずを抜いたという方も、親知らずで悩んでいる人が周りにいれば、ぜひ今回のノウハウを教えてあげてくださいね。

親知らず、私は20代の時に抜いたわ~。

師長!そうなんですね!
20代で抜いたというのは早いですね。

まあね。
人によっては早めに生える人もいるから、私の場合も早めに生えてたんだけど、磨き残しで虫歯に・・・。

・・・。

よかったですね!
そのままだと口臭がひどい系の師長になってましたものね!

・・・。

あ、そういえば、私、最近Twitterで20歳以上の人を対象に「親知らずは残っていますか?」というアンケートをとったんですが、62%の人がまだ親知らずが残っているそうでした!

親知らずに関するアンケート結果

なんと!!
今の人たちは歯を大切にするのかしら・・・!
(口臭予備軍がいないか気になるわ)

※このサイトで紹介している各種ノウハウの効果には、個人差があります。
あくまでみなさんの判断と責任のもとで参考にしてください。
体調が悪いときや身体に異変を感じているときには、自己判断せず、必ず医療機関を受診してくださいね。

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