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 8日に告示された大阪市長選は、午後5時の締め切りまでに新顔4氏が立候補を届け出た。届け出順に、地域政党「大阪維新の会」の吉村洋文(ひろふみ)前衆院議員(40)、無所属の中川暢三(ちょうぞう)元北区長(59)、無所属で元会社員の高尾英尚(ひでひさ)氏(33)、自民党が推薦する柳本顕(あきら)前市議(41)。

 大阪都構想や、12月での政界引退を表明した橋下徹市長の改革への評価などが争点となる。今月5日に告示された大阪府知事選とのダブル選で、いずれも22日に投開票される。

■橋下徹大阪市長(「大阪維新の会」代表)

 大阪の自民党は「安倍さんに頼んで大阪を活性化させる」と言う。東京に頭を下げて、大阪を再生させる。こんな昔のやり方はうまくいったためしがない。

 大阪から東京を動かしていくためには二つ必要なものがある。一つは強力な役所。大阪府庁と大阪市役所をまとめて強力な大阪都庁をつくろうと考えた。これが「大阪都構想」。

 そして、政治グループ。大阪に本部を置いた政党をつくらなきゃいけない。我々は国政政党を立ち上げ、東京とやり合ってでも日本の政治を動かしていく。(大阪ダブル選の大阪維新公認候補の応援演説で)

■茂木敏充・自民党選挙対策委員長

 相手方(維新の党)は、混乱と変節を繰り返している。どっちが本当の維新だ、通帳をよこせ、そんな身内のゴタゴタはもういいかげんにしてほしい。そう皆さんが思っていらっしゃると思う。いまこそ、まっとうな大阪を取り戻す時だ。この3年間、残念ながら大阪では高齢者の皆さんの施設整備が進んでいない。50人の国会議員もまともにまとめられない政党、勢力に270万の大阪市民、880万の大阪府民の暮らしや将来を任せることはできない。我々はもう一度、強い、世界に発信できる大阪をつくっていきたい。(大阪ダブル選の党推薦候補の応援演説で)