エスカレーター逆走:原因は18年間放置の駆動チェーン
毎日新聞 2015年11月09日 11時08分(最終更新 11月09日 11時19分)
川崎市の武蔵小杉駅構内で昨年1月、上りエスカレーターが逆走し11人が重軽傷を負った事故で、国土交通省の社会資本整備審議会は9日、たるんだまま放置されていた駆動チェーンが金属疲労で切れ、安全装置も正しく作動しない状態だったのが原因とする調査報告書を公表した。
報告書によると、2014年1月8日朝、1階から2階へのエスカレーターが逆走。29人が乗っており、折り重なるように転倒して1人が重傷、10人が軽傷を負った。
チェーンは設置当初から約18年間一度も交換されておらず、経年劣化のためたるんでいた。(共同)