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音楽映画だそうで。
好きなジャンルなので、なんとなくやってみた。
- 1.バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)/2014
- 2.ファントム・オブ・ザ・パラダイス/1974
- 3.24アワー・パーティ・ピープル/2002
- 4.シュガーマン 奇跡に愛された男/2012
- 5.ギター弾きの恋/1999
- 6.自由と壁とヒップホップ
- 7.アイデン&ティティ/2003
- 8.ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ/2001
- 9.リンダリンダリンダ/2005
- 10.オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ
以下、詳細。
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1.バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)/2014
アントニオ・サンチェスのアドリブによるドラミングの妙は、単なる映画音楽と言うよりも、もはや映画の文脈の一部。
ドラマーが作中、白昼夢のように登場することで作中世界と主題の一翼を担ってるのがよくわかる。
単なる映像に対する味付けではない、ドラムなしではバードマンは成立しない。
正直、この映画を観て「セッション」の存在が脳内から完全に跳んだ(なので10位に入らない)。
【過去記事】azanaerunawano5to4.hatenablog.com
2.ファントム・オブ・ザ・パラダイス/1974
まだ無垢な時代、読売テレビの映画特集枠“CINEMAだいすき!”第11集「異常心理学入門」でブライアン・デ・パルマ「ファントム・オブ・ザ・パラダイス」を観たことでロックと映画がインプリンティングされ現在に至る。
この歪んだロック番オペラ座の怪人は音楽映画の不動の一位だったんですが……「バードマン」が圧倒的過ぎ。
3.24アワー・パーティ・ピープル/2002
1980~90年代英国で起きたマンチェスター・ムーブメントの栄枯盛衰を描いたマイケル・ウィンターボトムの作品。
マンチェ好きとしては、サントラがどれもこれもドンピシャ。
芸術家に経営やらせたら明日なんて見ないでやるに決まってるがな、と言う例。
バンドの麻薬供給担当だった売人のペズをステージにあげてメンバーにしちゃったハピマンの曲名をタイトルにする辺り素晴らしい(今やペズは養蜂やってるらしい……)。
・ハッピー・マンデーズのベズ、現在はマンチェスター市街で養蜂業に夢中 (2013/08/28)| 洋楽 ニュース | RO69(アールオーロック) - ロッキング・オンの音楽情報サイト
24 Hour Party People (2002) - HQ Trailer - YouTube
4.シュガーマン 奇跡に愛された男/2012
このドラマみたいな話が、実話だと言うのがすごい。
アメリカではさっぱり売れなかったロドリゲスの一曲が海を渡った向こうで革命のアンセムソングに。
アメリカでは日雇い労働をやってるロドリゲスを招へいし、大ホールで行われるコンサート。
老若男女で満員になった観客を前に演奏する辺りは鳥肌もの。
Searching For Sugar Man Official HD trailer - YouTube
【過去記事】azanaerunawano5to4.hatenablog.com
5.ギター弾きの恋/1999
ショーン・ペン演じる天才ジャズギタリストのエメット・レイは自己表現がヘタ。
そしてハッティと恋に落ちるが、コミュニケーションがヘタなエメットにとって恋愛は長く続かない。
酒と女に溺れ、しかし極上の演奏を聞かせる天才の破滅的な恋物語。
6.自由と壁とヒップホップ
何か、これは入れなきゃいけない気がしたので。
パレスチナのヒップホップシーンを描いたドキュメンタリーは、パレスチナと言う日本から遥か遠く離れた異文化と特殊な環境、そしてそこで社会に抗うために声を挙げる若者らの姿を映しだす。
同じ国の中に幾つも検問があり移動することすら難しい、許可証がなければ行動範囲すら制限され、いつ逮捕され監禁されるかわからない異様な環境。
そういう中で音楽の持つ意味は大きい。
7.アイデン&ティティ/2003
しかし若者もいつしか歳をとって、現実は待ってくれない。
ロックという若者の理想と社会と、歳をとる現実を描くこの作品はもっと広く知られていい。
「大人の悩みに子どもの涙、流すのさ」
8.ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ/2001
ヘドウィグは自身の人生を曲に織り込んで熱唱して見せる。
映画「プリシラ」にしろそうだが、ドラァグクイーンの華美な美しさは哀しみの裏返し。
9.リンダリンダリンダ/2005
そこへ至るまで一つ一つ積み上げ、距離を縮め、カタルシスを盛り上げていく構造。
何でもかんでもセリフで語りたがる映画が多い中、カットで関係性や距離感を描こうとするのも面白い。
青春=ブルーハーツなんて安直だけど、その安直で愚直な真っすぐさがいいんだと思う。
今や香椎由宇も関根史織も結婚してるもんなー(しみじみ)。
10.オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ
ひたすらアンニュイな主人公らがミュージシャンでサングラスしててもジザメリにしか見えなかったり。
レバノン出身のヴォーカリスト ヤスミン・ハムダンの曲が作品の主題にマッチしていて実に素晴らしい。
【過去記事】azanaerunawano5to4.hatenablog.com
次点だと「ザ・コミットメンツ(1991)」「SR サイタマノラッパー(2009)」「パイレーツ・ロック(2009)」「あの頃ペニーレインと(2000)」辺りかなぁ、と言った感じ。
10作品は少ないなぁ……(サイタマノラッパー三部作入れるわけにもいかんし)。
【他参加されてる方々】
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