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伊方原発事故想定 初の大分への避難訓練
11月9日 12時00分

伊方原発事故想定 初の大分への避難訓練
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先月、地元の愛媛県などが再稼働に同意した四国電力伊方原子力発電所で行われている事故を想定した国の訓練は、2日目の9日、孤立するおそれがある佐田岬半島の住民が実際に船を使って対岸の大分県まで避難する初めての訓練が行われています。
訓練は、震度6強の地震の影響で伊方原発3号機の原子炉を冷やす機能が失われ周辺で放射線量が上昇したという想定で行われ、住民や100を超える関係機関の担当者合わせて1万5000人近くが参加して行われています。
伊方原発は佐田岬半島の付け根付近に立地しているため、原発より西側の地域では放射性物質の放出や道路の寸断などで孤立するおそれが指摘されていて、9日の訓練では、初めて実際に船を使い対岸の大分県まで避難する手順を確認しています。
訓練には伊方町の三崎地域の住民およそ70人が参加し、ゲート型の機器を通って放射性物質が体や服に付着する「外部被ばく」をしていないか検査するスクリーニングを受けたあと、民間のフェリーと自衛隊の船の2隻に分かれて乗り込んでいました。愛媛県の中村知事も自衛隊の船での避難訓練に同行しています。
伊方原発の事故を想定した国の訓練は午後4時ごろまで続けられ、伊方原発3号機が早ければ来年の春にも再稼働する見通しとなるなか、避難計画の実効性などが検証されることになります。

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