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227億円償還不能か 「レセプト債」4社破綻、監視委検査
医療機関の診療報酬請求権を買い取り「レセプト債」と呼ばれる債券を発行、運用していた資産運用会社など4社が裁判所に破産を申し立てたことが8日、分かった。投資家から集めた約227億円を償還できない可能性があるという。
申し立てたのは資産運用会社「オプティファクター」(東京都品川区)と、オプティ社と関係のあるファンド3社。4社の負債総額は約290億円に上るという。証券取引等監視委員会は、債券の運用などに不審な点があるとして、オプティ社や、債券を販売していた「アーツ証券」(東京都中央区)などの検査を進めている。
レセプト債とは、医療機関が健康保険組合に診療報酬を請求できる権利を証券化したもの。会社側の説明によると、創業者の前社長が死亡した平成25年3月から財務状況を調査したところ、決算書に多額の実態の分からない資産や売り上げが計上されていた。