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菅官房長官が核兵器廃絶決議案の中国主張に反論
菅義偉官房長官は4日午前の記者会見で、世界の指導者らに被爆地訪問を促す国連の核兵器廃絶決議案に関し、中国が日本非難を展開したことを批判した。中国側が「人道の問題が歴史を歪曲(わいきょく)する道具に使われるのを見たくない」と強調したことに対し、菅氏は「そうしたことは当たらない」と反論した。
菅氏は決議案の採択について「156カ国の多数の支持を得たことは極めて大きい」と評価。その上で「核保有国の米英仏が棄権し、中国とロシアが反対したことは残念だ」と述べた。今後の日本政府の対応として「現実的、実践的な取り組みで、核兵器保有国、非核兵器保有国双方の理解と協力を得る努力を継続する」と語った。