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【世界記憶遺産】
「中国の政治宣伝だ」 「南京」登録の抗議集会
「南京大虐殺文書」の国連教育科学文化機関(ユネスコ)の記憶遺産登録に抗議する集会が3日、東京・中野の中野サンプラザで開かれた。
明星大の高橋史朗教授は、中国が昨年6月に「南京大虐殺文書」をユネスコに登録申請して以降、日本政府がユネスコと中国に対し、抗議や申請撤回の申し入れなどを複数回、行っていたことに言及。その上で「政府や外務省が国際的な誤解を払拭するため、日本側の関連史料の要点を分かりやすく解説し、説得力のある国際広報を積極的に展開してこなかったことが最大の問題点だ」と批判した。
評論家の阿羅健一氏は、「南京事件は架空の出来事で、(中国の)政治宣伝だ」と強調。中国がユネスコに提出した文書について「虐殺を証明するものではない。外務省は(登録の)撤回に向けて行動してほしい」と訴えた。