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「戦争廃絶に沿うのか」 河野洋平氏、安倍政権を疑問視 沖縄、原発も
河野洋平元衆院議長は3日、長崎市でスピーチし、安倍政権が進めた安全保障関連法の成立や武器輸出三原則の撤廃などを挙げて「戦争の廃絶という、人類が進むべき方向に沿っているのだろうか」と疑問視した。核兵器廃絶を訴える国際組織「パグウォッシュ会議」の世界大会で催された夕食会で述べた。
河野氏は、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設問題についても「沖縄の美しい自然を壊し、新基地建設を強行しようとしている」と指摘した。
東京電力福島第1原発事故を踏まえて世界大会でもテーマの一つになった原子力利用のあり方に関連し、「ドイツが脱原発を決めたことに注目した。事故で放射能を大気中に拡散させるリスクがゼロになる、魅力ある選択肢」と話した。インドとの原子力協定締結問題については「核拡散防止条約(NPT)体制に打撃を与える」とし、政府に慎重姿勢を求めた。