[PR]

 国連総会の第1委員会(軍縮・安全保障)は5日、核軍縮を議論する作業部会を2016年にジュネーブで開催する決議案を135カ国の賛成多数で採択した。米英仏中ロの核保有国など12カ国が反対し、米国の「核の傘」に入る日本など33カ国は棄権した。

 決議は、核兵器の法的禁止をめざすメキシコやオーストリア、南アフリカが推進してきた。多国間の核軍縮交渉を確実に進展させる緊急性を示したうえで、核軍縮のための「具体的で効果的な法的措置」や、核兵器なき世界を達成するための「法的条項や規範」を交渉する作業部会を開催する、という内容だ。

 主導したメキシコは提出理由の説明の中で「核兵器なき世界に向けた飛躍」への強い決意を示した。