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 パリ訪問中の馳浩文部科学相は6日午前(日本時間同日午後)、ユネスコ(国連教育科学文化機関)のボコバ事務局長と会談する。ユネスコが中国の申請した「南京大虐殺の記録」を世界記憶遺産に登録したのを受け、馳氏は5日にユネスコ総会で演説した後、ボコバ氏に制度の改善を求める考えを記者団に強調した。

 馳氏は「事務局長の役割は極めて大きい。リーダーシップを求めることは、加盟国として当然だ。『こういう改善の方向がより良いのでは』と申し上げたい」と記者団に語った。

 政府・与党内にユネスコへの分担金・拠出金の停止を検討すべきだとの意見があることについては、「踏まえておく必要はある」としながらも、「どのように効果的にユネスコの役割を高めていくかも考えながら、言葉を選ぶ必要がある」と慎重な姿勢を示した。