2015年11月5日20時05分
森山裕農林水産相は5日、環太平洋経済連携協定(TPP)の水産物などへの影響を発表する記者会見で不適切な発言があったとして、水産庁の広山久志・水産物貿易対策室長を同庁長官を通じて口頭で厳重注意した。
広山室長は4日の発表資料で国内の漁業や水産業について「影響は限定的」とあることについて、「だれ一人死ぬ人がいないという意味ではない」と説明。報道陣からの指摘を受け、会見のなかで「舌足らずな表現だった。『特段の影響が見込み難い』と言い切れるほどの確信もないという意味だ。言い直したい」と訂正した。
漁業者の経営を人の生死にたとえたことに加え、悪影響を許容するかのような内容のため、波紋が広がった。森山氏は「今後こういうことがないよう、気を引き締めたい」と話した。
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朝日新聞官邸クラブ
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