2015年11月4日23時42分
環境NGOグリーンピース・ジャパン(本部・東京)は4日、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の同県名護市辺野古への移設反対を訴えるため、沖縄県を訪れていた抗議船の辺野古沖への寄港が、内閣府沖縄総合事務局に認められなかったことを明らかにした。
抗議船はオランダ船籍の「虹の戦士号」で、1日に那覇新港に到着した。外国船に開かれた港は、港湾管理者(地元自治体)の許可で入れるが、辺野古沖の大浦湾への入港は国の許可が必要なため、2日付で同事務局に許可を申請。4日付で「安全確保等の観点から支障を生ずる」とした却下通知書が届いたという。NGO側は行政不服審査法に基づき、国土交通相に審査請求をする方針だ。
グリーンピースの抗議船が沖縄に来たのは4度目。2005年、07年は許可され、辺野古を訪れていた。
グリーンピース・ジャパンの佐藤潤一事務局長は「国の政策に反対する人に圧力をかけるやり方は今の政権の手法なのだろう。多くの人が反対する中、新基地の工事を強行する姿勢が今回の判断にも表れた」と話した。
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朝日新聞社会部
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