ヤンゴン=五十嵐誠、大野良祐
2015年11月8日16時24分
ミャンマー総選挙の投票が8日午前、始まった。民主化を求める野党・国民民主連盟(NLD)が25年ぶりに総選挙に参加し、同党を率いるアウンサンスーチー氏(70)が初めて票を投じた。投票は午後4時(日本時間同6時半)に締め切られ、即日開票される。
旧首都ヤンゴン市内の自宅近くの投票所にスーチー氏が車で到着すると、投票を終えた有権者らから歓声が沸いた。軍政下で行われた2回の総選挙の際、スーチー氏は自宅軟禁中で投票できず、自身が下院議員に当選した3年前の補欠選挙でも自宅がある地区で選挙がなく、投票の機会がなかった。国内外のメディアが押し寄せるなか、スーチー氏は投票を済ませると、笑顔を見せた。
ヤンゴン市内では、投票が始まる午前6時前から投票所の学校の前に市民らが長い列をつくった。スーチー氏と同じ投票所で並んでいた会社員ヌヌアウンさん(35)は「(軍政下であった)前回2010年の総選挙の際は政治に関心がなく投票しなかった。今回は変化を期待している」と話した。
国会の上下両院(定数664)の5年間の任期満了に伴う総選挙は小選挙区制で、25%の軍人枠を除く民選枠(同498)を選出する。前回はNLDが参加せず、軍政がつくった現与党・連邦団結発展党(USDP)が圧勝。今回は政権交代を訴えるNLDが優勢とみられており、民選枠の3分の2の議席を獲得し、全体の過半数を占めるかが焦点になっている。
また、選挙が自由で公正に行われるかが民主化の試金石で、欧州連合(EU)を中心に日本など各国から計約1100人が監視に当たった。(ヤンゴン=五十嵐誠、大野良祐)
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朝日新聞国際報道部
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