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ドイツ 難民認定不適格者を早期送還へ
11月6日 9時29分

ドイツ 難民認定不適格者を早期送還へ
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ドイツのメルケル首相は、経済的な目的で入国するなど難民として認定される可能性が低い人たちの審査期間を大幅に短縮し、受け入れが拒否された場合は早期に母国に送還する新たな対策を発表し、混乱の拡大に歯止めをかけたい考えです。
ドイツには、ことし1月から先月末までにおよそ75万人の難民や移民が押し寄せていて、受け入れが追いつかないことからメルケル首相は5日、新たな対策を発表しました。
それによりますと、バルカン諸国から経済的な目的で入国するなど、難民として認定される可能性が低い人たちが滞在する施設をドイツ国内に3か所から5か所、設けるとしています。
そのうえで、これまでは平均で半年ほどかかっていた難民審査を遅くとも1か月以内に終わらせ、難民として受け入れが拒否された人は施設から直接、母国へ送還するとしています。
ことしドイツで難民申請をした人の3分の1以上は経済が低迷するアルバニアやコソボなどバルカン諸国の人たちが占めていて、難民審査を待つ人への現金の支給などの手厚い支援がこうした人たちを引きつけていると指摘されていました。
メルケル首相としては、難民として受け入れが認められる可能性が低い人たちに対して厳しい対応を取ることで、ドイツで難民申請をしようとする人の数を大幅に減らし、混乱の拡大に歯止めをかけたい考えです。

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