グラクソ、次期CFOにゴールドマンのM&A専門家ディンゲマンズ氏

【ロンドン】英製薬大手のグラクソ・スミスクライン(NYSE:GSK)は8日、ゴールドマン・サックスの合併・買収(M&A)専門家を次期最高財務責任者(CFO)に起用したと発表した。

招聘(しょうへい)されるサイモン・ディンゲマンズ氏は47歳、2011年3月末でCFOを退任する現職のジュリアン・ヘスロップ氏の後任となる。

現在、ゴールドマン・サックス・グループ(NYSE:GS)のロンドン支社のマネジングディレクター兼パートナーであるディンゲマンズ氏は長年にわたり必要に際してグラクソに助言してきた。ディンゲマンズ氏は、2011年4月1日付けで次期CFO兼執行ディレクターとしてグラクソに加わる。最近では、グラクソと米製薬最大手ファイザー(NYSE:PFE)のエイズ治療薬の合弁会社であるヴィーブヘルスケアを設立するため、グラクソと協力した。

アンドリュー・ウィティー最高経営責任者(CEO)は声明で「サイモンをCFOに指名することは、創造性と継続的財務規律とを両立させていくグラクソとしての意思の現われである」と述べた。

「サイモンはグラクソの経営陣に加われば、既存事業拡大と追加的買収を通じて成長と多角化を目指す当社の戦略において、彼の価値ある経験が生かされる。われわれをサポートする手腕を発揮するだろう」と述べた。

ウィティーCEOによると、ディンゲマンズ氏は、グラクソで進行中の世界的再編プログラムによる費用節減の達成や経営モデル簡素化対策でも責任を持つ。

ディンゲマンズ氏は声明を通じて「グラクソは何年も私がともに仕事をしてきた企業だ。ウィティーCEOはグラクソの株主にとっての長期的価値の構築に向け正しい戦略を導入してきた。私はその実現にはっきりと貢献できると思う」と述べた。

ディンゲマンズ氏からはコメントは得られなかった。ゴールドマンの幹部職員が欧州製薬大手のCFOの役職に就くのは最近では2人目になる。英医薬品大手のアストラゼネカ(NYSE:AZN)の元CFOであるジョン・サイモンズ氏は、スイスのノバルティス(NYSE:NVS)に2009年に移るまでの間に一時的にゴールドマンの投資銀行業務の役職にあった。

(ダウ・ジョーンズ)