John Scofield / Past Present
|Posted:2015/11/02 14:18|Category : ジョン・スコフィールド|
John Scofield (g)
Joe Lovano (ts)
Larry Grenadier (b)
Bill Stewart (ds)
Recorded: March 16-17, 2015
Engineer: Jay Newland (Impulse 0602547485106)
全盛期のジョンスコがよみがえる理屈抜きの楽しさ
ジョンスコがいちばん熱かった頃のメンバーが集まった。出てくる音も90年代前半の全盛期そのまま。熱くエネルギッシュなイケイケ路線が爆発している。今でも彼の90年代の盤は毎日聴いているが、久しぶりになつかしい旧友に会ったような気分だ。理屈抜きでリラックスして楽しめた。
メンバーはジョー・ロヴァーノ(ts)とジョンスコの双頭で、リズム隊はラリー・グレナディア(b)とビル・スチュワート(ds)だ。この黄金のメンツを見ただけで即買い決定だろう。
全9曲すべてジョンスコのオリジナル。曲調はジョンスコの過去作「Mean to Be」(1991)、「What We Do」(1993)、「Hand Jive」(1994)あたりの絶頂期そのまま。ロヴァーノやビルとカルテットを組み、ブルーノートに吹き込んでいた頃の雰囲気がイキイキとよみがえっている。
もっともジョンスコのギタープレイ自体は全盛期とくらべ60点のデキだ。特にワイルドな奔放さやエネルギー感がめっきり落ちている。ただしリズムがルーズで独特のラフな味わいがある点は昔と同じ。なによりアルバム・トータルの価値としては80点をつけてもいいだろう。楽曲がいいし、アルバム全編に明るく楽しいムードがあふれているのがすばらしい。
ジョンスコは今まで本格4ビートやフュージョン、ファンク、ジャムバンド路線とあれこれ目先を変えながらやってきた。だが年齢を考えれば、もうそろそろ本盤のようなシンプルでストレートに楽しめる王道路線に絞ってぐいぐい前を向いて進んでほしい。「やっぱ、ジョンスコはこれだよねぇ!」という感じだ。
なお録音に関しては解像感のあるハッキリした音で音場も広く満足だが、一点、ベースの音には不満が残った。
グレナディアは音の野太さがトレードマークだが、本作では他の楽器に比べベースとバスドラの音圧が低く、ややもすると低音がスカスカに聴こえるのがいただけない。単純にミキシングの問題だと思うが、こういう楽器のバランスにはもっと気を使ってほしいものだ。
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