Uncharted Territory

自分が読んで興味深く感じた英文記事を中心に取り上げる予定です

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外国人人気No.1「伏見稲荷」の秘密

 


投稿タイミングがあまりにも遅いですが、ミシェル夫人が来日した時に京都で清水寺と伏見稲荷に行っていました。太鼓のイメージが強いですが、個人的に思ったのは伏見稲荷が訪問先に選ばれたのかという感想でした。

昨年の記事なのですが、外国人の人気No1観光スポットが伏見稲荷になった理由を探っています。

金閣寺、清水寺を抑え…外国人人気No.1「伏見稲荷」の秘密
2014.7.5 14:29

 世界最大の旅行口コミサイト「トリップアドバイザー」(米国)の「外国人に人気の日本の観光スポット」部門で、京都市伏見区の伏見稲荷(いなり)大社が2014年の第1位に輝いた。約1300年の歴史を持ち、「千本鳥居」など1万基以上はあるといわれる朱の鳥居で知られる「お稲荷さん」の総本宮だ。
 毎年正月には西日本随一の初詣客でにぎわうが、意外なことに世界文化遺産「古都京都」を構成する17件の文化財には含まれていない。数年前から急激に増えたという外国人観光客たちは、いったい何に魅せられているのか。稲荷大神様が鎮座する稲荷山(標高233メートル)を訪ね、秘密を探った。(京都総局、北崎諒子)


記事にある通りトリップアドバイザーでは日本の観光スポット10の一位になっています。

Top 10 Landmarks — Japan

Fushimi Inari Shrine
Kyoto, Japan
“Simply magical. There is something mesmerizing and peaceful about continuing through the endless torii gates.”

“魔法にかかってしまったようです。 どこまでも続く鳥居をくぐっていると、うっとりと穏やかな気持ちになってきます。”

この記事ではアレックス・カーさんの一節が紹介されています。

自由な芸術感覚でまつられる庶民の神様
 米国の東洋文化研究者で、著述家のアレックス・カーさんは著書「美しき日本の残像」(新潮社、平成5年)で、伏見稲荷大社の魅力をこう紹介している。
 『何千、何万の鳥居の列が山の上まで永遠のように続き、人もほとんど来ないのであたりは静かな朱の世界になる。中国から伝わった道教の神の色の朱は伏見稲荷大社では圧倒的な存在力を放ち、道教のマジックを醸し出している。さらに、無秩序に並んださまざまな形の塚が雑然と並んでいる光景には、日本人の自由な芸術感覚が表われている』


文芸誌Grantaの日本特集でRebecca SolnitさんもArrival Gate(到着ゲート)というエッセイで伏見稲荷を取り上げていました。

The orange is so vivid it is as though you have at last gone beyond things that are coloured orange to the colour itself, particularly in the passages where the torii gates are just a few feet apart, or in one extraordinary sequence many paces long of gates only inches apart, a tunnel of total immersion in orange (vermillion say some of the accounts, but I saw pure intense orange). Nearly every gate bears black inscriptions on one side, and if I could read Japanese I might’ve read individual business people and corporations expressing their gratitude, because rice and prosperity and business are all tied up together in the realm of the god Inari, but I couldn’t. The place was something else to me.

特に鳥居と鳥居のあいだが数十センチしかないところや、数センチ間隔でぎっしり並んでいるためオレンジ色に完全に浸されたトンネルのようになった長い通路では、色があまりにも鮮やかなせいか、単にオレンジ色に塗られたものを超越して、ついにオレンジ色そのものに到達したかのように感じる(案内文によっては「朱色」とあるが、わたしにはピュアで強烈なオレンジ色にしか見えない)。ほぼすべての鳥居の片面に黒で書き込みがある。稲荷神の世界では稲と繁盛と商売は一くくりになっているので、もし日本語を読めたなら、報恩感謝の意を表すそれらの商人や会社の名前を一つ一つ読んだかもしれないが、わたしには読めなかった。その場所は、わたしにとっては別のものだった。


外国人にとって鳥居に書いている漢字がエキゾチックな雰囲気を増すのでしょうか。昨年も伏見稲荷を訪れたのですが、自分は鳥居を買って奉納することを知ってもっと俗な感じがしてしまったものです(汗)。そこは作家のSolnitさん。人生の時間を絡めて話を膨らませていました。

I had the impression midway through the hours I spent wandering, that time itself had become visible, that every moment of my life I was passing through orange gates, always had been, always would be passing through magnificent gates that only in this one place are visible. Their uneven spacing seemed to underscore this perception;

とめどなく歩き回っていると、あるとき、時間自体が可視的になり、わたしの人生のあらゆる瞬間にわたしはオレンジ色の鳥居を通り抜けていて、それまでも、それから先もずっと、唯一そこでのみ目で見ることができる壮麗なとりいをくぐり続けるのだという感覚を得た。鳥居の間隔が不規則であることが、その間隔の正しさを裏付ける。

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Author:Yuta
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