ワシントン=五十嵐大介
2015年11月8日10時34分
JR東海がリニア新幹線の導入を目指す米東部メリーランド州のリニア構想で、同州は7日、米運輸省から高速鉄道向けの調査にかかる補助金2780万ドル(約34億円)の許可を受けたと発表した。この資金をもとに路線の選定などの計画作りを進める。
この構想は、同州ボルティモアと首都ワシントン間の約60キロをリニアで約15分で結ぶ計画。2027年に東京~名古屋間でリニアの運行開始を目指すJR東海が、市場拡大のため同州の計画へのリニア技術の導入を目指している。
同州のホーガン知事は今年4月、連邦政府の補助金を申請。今年6月に来日し、山梨県のリニア実験線を視察した。ホーガン氏は「今回の補助金は、我々の次の一歩を決めるうえで助けとなる」とコメントした。
ただ、課題は1兆円以上かかるとされる建設費の確保だ。日本政府は米国側に、その半分を国際協力銀行を通じて融資する意向を伝えているが、米政府が応じる見通しは立っていない。(ワシントン=五十嵐大介)
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朝日新聞国際報道部
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