偶然にも韓国海軍が観艦式を行った数日前、日本の海上自衛隊も観艦式を行っていた。海自は質的には米国に次ぐ世界第2位と評価されている。今年の海自の観艦式には韓国からも駆逐艦が参加したが、現地に行った海軍関係者の話によると、海自の偉容もかなりのものだったという。日本は国民全体が海軍に大きな関心を寄せていることもあり、観艦式の参加チケットは一時8万円近い高値で取引されていたという。その日本が少しずつその野蛮な姿、いわば日本人本来のものかもしれない姿を示し始めている。必然かどうか分からないが、われわれの命綱である南シナ海でも尋常でない雰囲気が漂い始めている。
夕日を背に港に戻る際、今までわれわれはどうやって生き残ってこられたのか考えた。われわれの力だけでは不可能だったことは誰もが知っているが、これから30年後、今の米国が今のままの米国であり、中国がわれわれの希望する中国となり、日本が今の安倍政権以前の日本に戻るか考えたときに「そうなる」と誰が自信を持って言えるだろうか。
韓国のある外交官が記者に語った話によると、個人的に親しい米国のある海軍幹部の話が今も忘れられないという。それは「韓国は潜水艦に投資すべきだ」というものだった。われわれが置かれた状況をよく知るその米国人の言葉には、あまりにも明確な真実が込められていた。韓国は互いに激しい駆け引きをしている世界の4大強国に挟まれている。北朝鮮は核兵器による危険な火遊びに没頭している。それらの国々に挟まれた韓国は、国として必要なときに相手に「一撃」を加えることができなければ、ある日突然何をされるか分からない。しかし中国のGDP(国内総生産)は韓国の10倍近くに膨れ上がり、日本もほぼ4倍だ。これは軍拡競争などほとんどできないほどの差だ。米国の海軍関係者のアドバイスは、どうすれば韓国がこの一撃の手段を持ち、最低限の抑止力を維持できるかに対する答えだ。韓国は潜水艦に投資しなければならないのだ。