新垣隆氏、今度はゴーストライダー!主題歌ピアノVer.「バラードに仕上げた」
ロックバンド「氣志團」が手掛けたテレビ朝日系「仮面ライダーゴースト」(日曜・前8時)の主題歌「我ら思う、故に我ら在り」で、ゴーストライター騒動で注目を集めた作曲家の新垣隆氏(45)が同曲のピアノバージョンを制作。“ゴースト”つながりから氣志團が新垣氏に依頼したとみられるが、新垣氏は「少し哀愁を帯びたバラード」と自信たっぷり。同バージョンは氣志團の同曲のシングル(12月9日発売)に収録される。
ゴーストライター騒動で脚光を浴び、現在は音楽活動と並行しながらバラエティー番組などにも出演する新垣氏が、再び“ゴースト仕事”に手を出した。
昨年2月、18年にわたり、作曲家・佐村河内(さむらごうち)守氏のゴーストライターをしていたことを告白し、世間を驚がくさせた新垣氏。「『ゴースト』ということで、はじめは逃げようと思いました」というが、そこはプロの音楽家。「スタッフの皆様が本当に良い楽曲を作りたいという熱意が伝わり、私も真剣にピアノアレンジに取り組んでみようと思いました」と決意した。
氣志團サイドがゴーストつながりでオファーしたとみられるが、ボーカルの綾小路翔(年齢非公表)は参加の経緯について「…」となぜかノーコメント。アレンジはすべて新垣氏に一任しており、佐村河内氏のような「指示書」はなかったとみられる。氣志團について新垣氏は「デビュー間もない頃のアルバムを持っているのですが、サウンドが非常に洗練されている、という印象を持ちました」と話している。
騒動の前まで桐朋学園大非常勤講師を約20年間務めるなど、音楽一筋のイメージが強いが、新垣氏は意外にも「石巻の石ノ森萬画館にはかつて行ったことがあります」というヒーロー好き。今回のオファーにも「『正義の味方』というのは男の子にとって、とても大事なもの」と、仮面ライダーに憧れる子供たちの思いも感じながら取り組んだ。
レコーディングは9月に行ったが「なかなか思うように行かず、何度も録り直した」。苦労の末に生み出した楽曲だけに「オリジナルの勇壮さとは対照的な、少し哀愁を帯びた『バラード』に仕上げました」と自信を見せた。