アップルが自社ブランドのApple Carを開発しているとする情報が数多く明らかにされていますが、多くの経営資源を有するFaraday Futureと呼ばれる、謎の電気自動車メーカーは、実はアップルの隠れみのではないかとの憶測がなされています。
昨年設立、既に400人が従事さらに増員
オーストラリアのニュースサイト、news.com.auによりますと、Faraday Futureは昨年カリフォルニアの元日産の研究開発拠点に立ち上げられたようなのですが、既に400人の従業員が従事しており、今年末には500人の規模に増員される予定とのことです。
多くの有能な専門家をヘッドハンティング
The all-stars of the electric car world.
従事しているスタッフには、BMW i8の主任デザイナー、SpaceXのバッテリーの専門家、フェラーリの内装デザイナーなどの経験者をはじめ、Facebook、Google、Ford、General Motors、Volvo出身のスタッフも数多くいるようです。
CEOが誰かは不明?
普通では考えられませんが、同社はCEO(最高経営責任者)が誰なのかを、明らかにしようとしません。同社の事実上の広報担当者は、元Tesla Motorsの役員でエンジニアであったNick Sampson氏が務めています。
工場建設を計画、誰が資金提供?
Faraday Futureはカリフォルニア州、ネバタ州、ジョージア州、ルイジアナ州などで、およそ10億ドル(約1,229億円)を投資して製造工場を建設する計画があるとのことです。
リリースで同社は、電気自動車を製造するだけではなく、これまでにない自動車の利用の仕方や用途に応じた自動車の開発、車載向けコンテンツや自動運転技術など、自動車とIT技術を合わせ持つ別の側面を開発していきたいと記されています。
TeslaのモデルSよりも優れたバッテリー
Faraday Futureの最初のモデルは2017年にリリースを予定しているようです。同社は85 kWhバッテリーを搭載し、フル充電で485 Kmの走行が可能なTeslaのModel Sよりも15%容量が大きいバッテリーを搭載する予定のようです。しかし、それ以外にはコンセプトイメージしかなく、詳細な情報については明らかにされていません。
資金元の情報開示を拒否
Faraday Futureは、これまで同社へ資金を提供しているのがどこなのかを一切明らかにしておらず、ウォールストリート・ジャーナルに対しても「守秘義務があるので答えられない」とコメントを拒否しています。
アップルの手強い競合?アップルそのもの?
Faraday Futureが開発を進めているとされる電気自動車は、同じくアップルが開発を進めているとされるApple Carと競合となり、アップルにとっては不利になると考えられます。しかし、ヘッドハンティングや採用している人材については、Apple Carプロジェクトでアップルが採用している人材と全く一致しています。特にアップルはBMWのiシリーズのモデルに興味を持っていました。
さらに、Faraday Futureが独自のブランドの電気自動車を2019年、2020年にリリースする計画であるとすれば、かなりの規模の資金調達を行う必要があり、それが可能でなければ、多くの従業員を採用し、自動車を製造する工場を建設することは不可能です。
Faraday Futureは将来Apple Carを製造する、アップルの隠れみのの会社なのでしょうか。
Source : AppleInsider
(リンゴバックス)