どうも、ラッキーマンです。
たまには過去の出来事を話してみたいと思う。
あれは大学時代の事。
季節は夏真っ盛り。僕は地元の友達とかなりの頻度でお酒を飲む生活をしていた。やはり暑い日は冷たい酒がうまいのだ。
あの頃はほんとに何も考えていなかった。自分の事は嫌いだったが、友達と飲む酒はうまかったし、その時は自分を否定せずにいられたと思う。
もう10年か、月日が経つのは早いものだ。
そんな若さ爆発、元気いっぱいの青年だった僕と友人たちは、地元毎年開かれる夏祭りに参加していた。駅前のとおりを通行止めにし、歩行者に開放するためまぁまぁ規模がでかい。僕が子供の頃からやっているお祭りだ。(現在は規模を縮小し細々とやっている模様)
一通り屋台を見て、お好み焼きやらたこ焼きを食べた後、僕らはコンビニでお酒を買い、祭り会場にほど近い公園で酒を飲んでいた。地元のやつらなら誰でも知っている公園だ。
友達数人と僕は酒を飲みながらつまみを食べ、夏の夜を満喫していた。何を話したのかは一切覚えていないので、おそらく全く身にならないことを話していたのだと思うが、それでも楽しかった。
そんな時間がしばらく続いたとき、ふと誰かが気づいた。
「酒もうないんじゃね??」
いつの間にか買ってきた酒がすっからかんになっていた。
あの頃お酒を飲むペースは以上に早かった。今そのペースで飲んだらあっという間に潰れてしまう。僕も随分と大人になったものだ。
酒に酔っぱらっていたため、どういう経緯でそうなったのかは全く覚えていないのだが、僕ともう一人の友人が買い出しに行くことになった。
僕と友人は既にかなり酔っぱらっていたため、肩を組みヨロヨロと歩きながら買い出しに向かった。
「楽しいなぁー♪」
という、今ではなかなか僕の口から出てこない言葉を自然と口に出していた。酔っぱらっていたとはいえ、やはり楽しかった。気分はとても良かった。肩を組む友達も顔を赤くしながら楽しそうだった。
買い出しは祭り会場のとおりにあるコンビニだった。祭りはまだ続いていたため、
そのコンビニはいつもとは比べ物にならないぐらい人が多くて、正直驚いたものだ。
そのコンビニで酔っ払った僕と友達は、お酒を買い、おつまみを買いレジに並んでいた。そんな時だった。
明らかに片言の明らかに日本人ではない顔の二人組が僕らに声をかけてきた。
10年前なので、文言は思い出せないのだがかなり陽気な感じだったのは覚えている。
一応片言の日本語は話せるらしく、酔っ払って片言の日本語になっている僕らといい勝負だ。色々話してみると彼らはブラジル人らしく、僕の地元に住んでいるらしい。
僕と友達はサッカー好きなので、『ブラジル』という言葉に食い付き
「俺らブラジル人スキー♪」
という酔っぱらってなければ絶対言わないような適当な会話を繰り広げていた。
すると、彼は財布の中からサッカー選手のカードを出し
「ワタシ○○選手とトモダチね。」という、嘘かほんとか分からん情報をだしてきた。ちなみに、その選手が誰だったのかは忘れてしまったのだが、ブラジル代表の選手であったことは記憶している。
僕と友達はそのことをきかされてさらにテンションが上がった。
「すげー♪♪〇〇選手めっちゃ好きっスよー♪」みたいなことを言ったと思う。
僕らのテンションはあの時コンビニにいた客の中で一番高かったはずだ。
若気の至りである。
そのテンションのまま、僕らは彼らと携帯電話の番号を好感した。
「今度遊びましょう♪」
そう言って彼らと分かれた僕らだがテンションが上がっていたためさらに強気の行動に出た。
この辺も酔っぱらって定かではないのだが、僕と友達はそのコンビニの中か外で女の人をナンパしたのだ。友達はイケメンでモテるが僕はモテないし自分に自信もない。酒がなければ100%やっていない行為だ。
「キミかわいいねー♪俺らと一緒に飲まない??」
オリラジの藤森さんみたいなテンションだったと思う。今あのテンションを出そうとしたら、僕の心は壊れてしまうのではないか?そんな感じ。若気の至りである。
「いいよ、のもう♪」
といったかどうかは定かではないが女の子はOKしてくれた。しかもいやいやな感じではなかった(と思う。)イケメンの友達の効果だろうか、いや、一応二人でナンパしたのだ。僕の経歴に『ナンパ成功1人』と記しておこう。
そんな感じで、僕らのテンションは上がりに上がり続けていたのだが、ここで重大な過ちを犯すことになる。何と‥‥‥
「ナンパした女の子をそのまま放置してきてしまったのだ」
僕と友達はあの時とにかく酔っていた。テンションが上がりに上がりきっていた。
こともあろうに、ついさっきナンパをした女性を置き去りにしてしまうとは‥‥‥
「酒の力は恐ろしい」
と酒に責任を転嫁する事にする。
友達も僕もその子を置いてきたのに気づいたのは、他の友人たちが待っている公園についたときだ。どこまでノー天気だったんだと思うんだが、お酒でベロベロになるとそんなものだ。周りの事なんか一切見えない。
あの頃の彼女はどうしているだろうか??ナンパをしたのに自分を置いていく僕らの背中を見て何を思ったのだろうか?もし会う機会があるのならば聞いてみたい。
僕と友達は
「あれっ?さっきの子は?」
「そういえばいないね。」
みたいな会話をして、ゲラゲラ笑っていたと思う。
ただ単に自分たちのあほさ加減に笑っていた。今であれば申し訳ないなと思うのだが、そういう事でも笑えてしまう。お酒というものは恐ろしいものだ。(2回目の責任転嫁をしておく)
その後、買ってきたお酒を飲みつまみを食べ僕らは夏の夜を友人たちと満喫した。
ここでも何を話したかなんて全く覚えていないが、とにかく楽しかったなーという事は確かである。
そんな感じでしばらく友達たち止まったりとした時間を過ごしていた時の事だ。
『プルルルルルルル』といったかどうかは定かではないが、友達の携帯電話が鳴った。
こんな時間に誰から電話だよ。祭りはとっくに終わっていて、おそらくもう次の日になっていたのではないかと思う。
「カルロスじゃね!?」
言い忘れていた、先ほどコンビニであったブラジル人の片割れの名前がカルロス。
そのカルロスが、僕の友達の携帯に電話をかけてきたのだ。
僕の友達が彼の番号を登録していたどうかは定かでないが、僕らは直観的に彼の名前を叫んでいた。
酔いがだいぶさめていた僕らはだいぶ冷静になっていた。
「おいっ、どうするよ。」
「実はあいつらヤバいやつらなんじゃないか?」
冷静に考えるとちょっと極悪面だった気がする。もしかしたらアンダーグラウンドな人間なんじゃないだろうか?酔っぱらったテンションで築き上げた友情なんてもろいもの。僕らはまさかの電話にすっかりビビってしまっていた。
「やばいよ。出るのよしとこうぜ。」
すっかりしらふになり酔いがさめた僕らは、カルロスの電話を無視した。
幸いな事?にカルロスからの電話はそれっきりだったのだが肝を冷やす思いだった。
あの時、カルロスの電話に出ていたらどうなっていたのだろうか??今頃彼が友達だと言っていたブラジル代表の選手とも仲良くなれていたのだろうか?はたまた、アンダーグラウンドの世界にどっぷり‥‥‥いやっ、もしかしたらただの陽気なブラジル人だったかもしれない。そうだとしたら悪い事をしたものだ。
僕らはナンパした女性ともカルロス達とも関係を深める事はなかった。あの時どちらかとその後も繋がっていたらまた何か違う展開が待っていたのだろうか??僕にはわからないが、その女性とお酒を飲みたかったとは思う(笑)僕の記憶が確かならばその女性はかわいかったからだ。いや、酔っ払って記憶が美化されているのかもしれない。
うーん、やっぱりお酒は恐ろしい。(今日3度目)
こんな事を何故かふと思い出したので、ブログに書いてみた。
これをカルロスとその友達に見られないことを祈るばかりだ。
「カルロス、オブリガード!!」(オブリガードはポルトガル語でありがとうの意味)
最後までご覧いただきありがとうございました!!
次回もよろしくお願いいたします!