中国の通信設備メーカー、華為技術(ファーウェイ)は5日、世界最速の第4世代(4G)移動通信(LTE)技術の実演に成功した。
華為は香港で開かれた展示会で、香港の通信事業者HKTと共同で、異なる4つの周波数帯域を一つに束ねる「4バンド技術」で1.2ギガビット毎秒の通信速度を出す技術を発表した。1ギガバイトの映画を6-7秒でダウンロードできるスピードに相当する。
華為は通常のLTE技術を進歩させたという意味で、新技術を「第4.5世代」と呼んだ。華為とHKTによる今回の実演成功で、LTE分野で最も進んでいるとされた韓国は技術的に一歩遅れた格好だ。
韓国のSKテレコム、KT、LGユープラスは現在、3つの周波数帯を束ねた「3バンド技術」で、最大300メガビット毎秒の速度を実現しているが、華為による陣技術の約4分の1にすぎない。韓国の移動通信3社は、LTE技術の競争でなはく、第5世代(5G)への先行参入に向けた準備を進めている状況だ。
SKテレコムは先月29日、フィンランドのノキアと共同で19.1メガビット毎秒の伝送速度を実演した。しかし、5G技術はまだ世界標準が固まっておらず、実演は技術テストの性格が強い。華為による技術実演はすぐに実用化できる点で異なる。業界関係者は「サムスン電子も通信設備を生産しているが、技術力でファーウェイに劣るというのが業界の定説だ」と述べた。