batファイルのテクニックを紹介しています。

batファイルの作成方法

batファイル

batファイルはDOSコマンドを利用した簡易プログラムで、様々な処理を簡単に行う事ができます。
バッチファイルとは
Windowsコマンド集

batファイルの作成方法

batファイルの基本的な作り方です。

  1. 作成:batファイル保存先(右クリック)→新規作成→テキスト文書(右クリック)→末尾の拡張子をbatに変更
  2. 編集:保存したbatファイルをエディタで開き、必要な書式を記入して保存します。
  3. ショートカットファイル作成:batファイル(右D&D)→ショートカットの保存先→ショートカットをここに作成

batファイルの書式

batファイルではコマンド、オプション、パスを書き込みます。

  1. コマンド:主となる命令
  2. オプション:補助的な命令
  3. パス:ファイルの場所

batファイルの決まり事

batファイルを利用する際の基本的な決まり事です。

ダブルクォーテーション("):パスにスペースが含まれる場合は「"」で囲む("パス"

batファイルのファイル指定

batファイルでのファイルの指定方法です。

  1. 全てのファイル:*.*
  2. 特定の形式のファイル全て:*.拡張子
  3. 特定の文字列ではじまるファイル全て:キーワード*
  4. 特定の文字列ではじまる特定の形式のファイル全て:キーワード*.拡張子

batファイルのパス指定

通常は対象の実行ファイルのある場所をフルパスで指定します。
ただし、対象の実行ファイルと同一の場所にbatファイルがある場合は、パスではなくファイル名のみの指定でかまいません。

処理系のbatファイル

非表示処理

先頭行に以下のように書くと、コマンドプロンプト上で実行内容を表示しなくなります。

先頭行:@echo off

最小化処理

ショートカットファイルの設定を変更すれば、処理時にコマンドプロンプトのウィンドウを最小化状態で開く事ができます。

ショートカットファイル(右クリック)→プロパティ→実行時の大きさ→最小化

自動処理

batファイルのショートカットをスタートアップに登録すれば、PC起動時に毎回自動処理させる事もできます。
スタートアップの登録方法は、以下のフォルダにショートカットファイルを入れてやるだけです。

場所:C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Startup

連続処理

複数の処理を実行する場合は、書式を複数行にわたって書き込んでください。
これは処理内容の違う場合でも可能で、一つのbatファイルで複数処理させる場合に効果的です。

連携処理

batファイルから他のbatファイルを呼び出して処理する方法です。
cdコマンドで対象フォルダへ移動し、callコマンドでbatファイルを呼び出して処理します。
呼び出し元のbatファイルとターゲットのbatファイルが同一フォルダにある場合はcallコマンドだけでかまいません。
複数のbatファイルを呼び出す場合は次の行に続けて記述しますが、フォルダが異なる場合は常にcdコマンドで移動先を指定してください。

  1. 対象のフォルダへ移動:cd "ターゲットのbatファイルがあるフォルダのパス"
  2. 対象のbatファイルを呼び出す:call "ターゲットのbatファイルのパス"

起動・終了系のbatファイル

起動

プログラムやファイルを起動する方法です。
パスは起動したいファイル名をフルパスで書きます。
また、オプションを付け加えると起動時のウィンドウサイズを指定する事もできますが、対応していないものには効果がありません。

  1. 通常起動:start "" "ファイルのパス"
  2. 最小化起動:start /min "" "ファイルのパス"
  3. 最大化起動:start /max "" "ファイルのパス"

インターバル

一定時間コマンドを停止する方法です。
連続でプログラムを起動する時に順番が入れ替わったり、うまく連続起動できない場合があります。
そんな時はこのコマンドを使ってインターバルを置けば、スムーズに連続起動させる事ができます。
なお、設定できる秒数は「-1~99999」まで可能です。

  1. 書式:timeout /T 停止時間を秒数で指定
  2. -1:キーが押されるまで無制限で待機
  3. 1~99999:指定秒数間待機

終了

稼動中のプログラムやファイルを終了する方法です。
この方法で常駐プログラムを終了するとタスクトレイ内にアイコンが残りますが、これは仕様です。
プログラム自体はすでに終了しているため、カーソルを持って行くとアイコンも消えますが特に消さなくても問題はありません。
ちなみにこの方法ではフォルダの終了はできませんが、以下のソフトを利用すればフォルダの終了も可能です。
一括終了ソフト

書式:taskkill /f /im ファイル名.exe

ファイル・フォルダ系のbatファイル

移動

別のフォルダへ移動する方法です。
同一ドライブ内の場合は「cd」を指定し、異なるドライブの場合は「cd /d」を指定します。

  1. 同一ドライブ:cd "フォルダのパス"
  2. 異なるドライブ:cd /d "フォルダのパス"

作成

特定の場所にファイルやフォルダを作成する方法です。
パスは作成するフォルダ名を含めた場所を指定してください。

書式:md "フォルダのパス"

削除

特定のファイルやフォルダを削除する方法です。
パスは削除したいファイルやフォルダのある場所を指定します。
なお、フォルダは削除後に自動作成されるものと作成されないものがあります。

  1. 特定のファイルのみ削除:del /q "ファイルのパス"
  2. 全てのファイルを削除(フォルダは消えません):del /q "ファイルのパス/*.*"
  3. フォルダを丸ごと削除:rd /s /q "フォルダのパス"

コピー

特定のファイルやフォルダをコピーしたり、上書きしたりする方法です。

  1. 特定ファイルのみコピー:xcopy /y "コピー元ファイルのパス" "コピー先ファイルのパス"
  2. 特定フォルダ以下の全てをコピー:xcopy /y /q /s /e "コピー元フォルダのパス/*.*" "コピー先フォルダのパス\"

その他のbatファイルテクニック

その他のbatファイル活用法

その他のbatファイルの活用方法です。
batファイルでネット接続
batファイルで電源管理
オートブート

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