すばる望遠鏡:ハワイの空の輝くISS 油井さんにエール
毎日新聞 2015年11月07日 10時33分(最終更新 11月07日 11時03分)
◇ツイッターきっかけ、国立天文台研究員と「心の交流」
米ハワイ島にある日本の「すばる望遠鏡」上空を、油井亀美也宇宙飛行士が滞在する国際宇宙ステーション(ISS)が横切る様子を、国立天文台の藤原英明研究員が撮影し、すばる望遠鏡のホームページで公開した。油井さんが先月、ISSからすばる望遠鏡付近を撮影してツイッターで紹介しており、宇宙を舞台に活躍する者同士のエール交換となった。
口径8.2メートルのすばる望遠鏡は単一の鏡でできた望遠鏡としては世界最大級で、遠方の銀河の観測や太陽系以外の惑星発見などで成果を上げている。油井さんは10月下旬、すばる望遠鏡の周辺を高度約400キロのISSから撮影し、「世界最先端の機器を使用した観測とそれを支える皆さんの頑張りは、私たちの誇りです!」とツイッターに投稿した。
感激した藤原さんは「そのお礼に」と、ISSがハワイ上空を通過するタイミングを狙い、日本時間5日未明に撮影に成功。藤原さんは「ハワイの夜空で力強く輝くISSを見つけたときは、思わず手を振ってしまった。油井さんが地球に戻った際は、宇宙旅行の感動を伺いたい」と話した。【西川拓】