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1人数万円の報酬で名義人1000人集めたか
11月7日 6時00分

住吉会系の暴力団組長や東京の接骨院を開いていた男らによる療養費の詐欺事件で、組長らがうその請求で使う健康保険証の名義人を1人当たり数万円の報酬で集めていたことが、警視庁への取材で分かりました。名義人はおよそ1000人に上り、警視庁は、被害額は1億円を超えるとみて捜査しています。
この事件は、住吉会系の暴力団組長、三戸慶太郎容疑者(49)や東京・杉並区で接骨院を開いていた辺土名朝紀容疑者(35)ら14人が、おととしまでの2年近くの間に、骨折などをして通院していた人たちの施術回数を水増しするなどのうその請求をして、自治体や健康保険組合から療養費およそ45万円をだまし取ったとして、詐欺の疑いで逮捕されたものです。
これまでの調べによりますと、三戸容疑者らは、配下の暴力団員などを通じてうその請求で使う健康保険証の名義人を集めていたとみられていますが、その際、1人当たり数万円の報酬を払っていたことが、警視庁への取材で分かりました。
うその請求に使われた名義人はおよそ1000人に上るということで、警視庁は、三戸容疑者らが接骨院や医療機関と共に療養費や診療報酬のうその請求を繰り返し、被害額は1億円を超えるとみて実態の解明を進めています。
警視庁によりますと、調べに対し、三戸容疑者ら11人は容疑を否認しているということです。

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