日本シリーズで最優秀選手(MVP)になった李大浩(イ・デホ、33)が米大リーグ進出を宣言した。李大浩は3日に帰国記者会見を開き、「今年はチーム(ソフトバンク)の日本シリーズ優勝と同時にMVPも達成した。今は金額にこだわらずに、子どものころから憧れていた大リーグに挑戦したい」と宣言した。また、韓国プロ野球の強打者・朴炳鎬(パク・ピョンホ、29)=ネクセン=はポスティング・システム(posting system=入札制度)により大リーグへの移籍手続きを踏もうとしている。
■そろばんはじく大リーグ各球団
市場に出てきたメード・イン・コリアの「大砲」に対する米野球界の反応は熱い。大リーグの各球団は韓国プロ野球の野手で初めて大リーガーになった姜正浩(カン・ジョンホ=ピッツバーグ・パイレーツ=の今季の活躍を見て、韓国人バッターに関心を持つようになった。MBCスポーツプラス解説者のイ・ジョンリュル氏は「最近の大リーグは投高打低で長打者の数が減っているため、各球団とも海外に目を向けている」と話す。
米CBSスポーツは「朴炳鎬の入札額(所属球団に渡す移籍料)は2000万ドル(現在のレートで約24億円、以下同じ)に達する可能性がある」と予想した。2000万ドルは、イチローが持つこれまでのアジア出身野手の最高入札額(1300万ドル=約15億7000万円)を上回る。
フリーエージェント(FA)資格を持つ李大浩は入札金なしで米国に進出可能だ。専門家らは、李大浩が今季年俸(5億円)と同程度の待遇を受けると予想している。日本プロ野球でトップクラスの成績を挙げたという「プレミア」が付けば500万ドル(約6億円)以上にはね上がるとの見方もある。
朴炳鎬は大リーグ1年目で年俸300万-400万ドル(約3億6000万-4億8000万円)をもらうだろうという声が多かった。2人の年俸合計が900万ドル(約10億ウォン)に達すれば、韓国プロ野球リーグの全チームで年俸1位のサムスン(87億3200万ウォン=約9億3000万円)を上回る。