■中国の内需・サービス市場開拓を
専門家は中国政府の内需中心の発展戦略に経済成長の鈍化も重なり、中国への依存度が高い韓国が直撃を受けているとみている。昨年韓国の貿易に占める中国の割合は25%で、2位米国の2倍以上だ。産業研究院のチョ・チョル国際産業協力室長は「中国が主要中間財を国産化している上、現地の景気も悪く、韓国製品の立つ瀬はなくなってきている」と指摘した。
対中貿易黒字の減少を防ぐためには、ヘルスケア、ITサービス、オンラインショッピングなど中国の内需市場を攻略することが急務だ。そのためには、韓中FTAの早期発効を通じ、中国のさまざまな非関税障壁を取り払う必要がある。西江大の許允(ホ・ユン)国際大学院長は「韓中自由貿易協定(FTA)の最大の成果は韓国のサービス産業が中国に進出する上で必須の非関税障壁撤廃を話し合うルートができたことだ。韓中FTAを一日も早く議会承認すべきだ」と述べた。
輸出市場の多角化も必要だ。国際貿易研究院のシン・スングァン動向分析室長は「香港まで含めると、韓国の貿易に占める中国の割り合いは30%で、中国にあまりに偏っている。アフリカ、東南アジアなど新興市場を開拓し、中国への依存度を低下させなければならない」と訴えた。