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【政治】

世界記憶遺産、制度見直しへ ユネスコ事務局長が明言

2015年11月6日 21時20分

 【パリ共同】国連教育科学文化機関(ユネスコ)のイリナ・ボコバ事務局長は6日、パリのユネスコ本部で馳浩文部科学相と会談した。中国の「南京大虐殺」資料が登録された世界記憶遺産制度について「透明性の確保が必要だ」と述べ、改善の検討に着手したことを明らかにした。馳氏はユネスコ加盟国の合意形成を目指し、佐藤地ユネスコ政府代表部大使に働き掛けを指示した。

 会談でボコバ氏は「分断ではなく融合の原則が大事だ。加盟国間で問題意識の共有が必要だ」と強調。登録に当たって関係国が対立するような事態を避けるため、具体策を検討する考えを示した。

 ユネスコのイリナ・ボコバ事務局長(右)と握手する馳文科相=6日、パリ(共同)

 ユネスコのイリナ・ボコバ事務局長(右)と握手する馳文科相=6日、パリ(共同)
 

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