【球界ここだけの話(349)】
恐らくあの記事を読んだ読者の方は誰もがそう思ったことだろう。それを自分で口にしてしまうのは、やはり中畑清の凄いところだ。
私は慌てて「ベイスターズはバッティングはよかったじゃないですか。ピッチャーがもう少し頑張れば…」とフォローすると「いや、バッティングがよくなかったんだよ」と言っていたが、筒香、梶谷を立派に一本立ちさせている。
そして気になるのはキヨシの今後だ。2010年には「たちあがれ日本」から参議院選挙に出馬も、まさかの落選。今なら、開票即当選も夢ではないだろうが「今は政治は興味ないな」と出馬の意向はないという。
やはり中畑清はユニホームがよく似合う。
「こればかりはタイミングだからな。それに監督というのは簡単に引き受けられるようなものではないよ」と慎重な姿勢をみせていたが、一刻も早くグラウンドに帰ってきて欲しいと願うのは、私だけではないはずだ。
第2戦ではヤフオクドームで、テレビ東京の放送席へ向かう際、通路に姿を見せると、あっという間にファンに囲まれサイン攻めに。
「中畑清 70」と書いてしまい「あっ、もう70はいらないんだ。元に戻さないと」と監督就任前に書いていた座右の銘である「元気」と色紙に書き込んだ。
中畑清、原辰徳の2大スターがいなくなる来年のプロ野球はどうなるんだろうと、早くも心配になってきた。(塚沢健太郎)