日本代表強化試合第2戦(6日、日本代表3×-2プエルトリコ代表、ヤフオクドーム)8日に開幕する野球の国際大会「プレミア12」に出場する日本が、プエルトリコとの強化試合第2戦に、3-2でサヨナラ勝ちした。日本はこれで大会前最後の実戦を終え、8日に札幌ドームで1次ラウンド初戦となる韓国戦に臨む。
先発の菅野(巨人)は一回、1番のJ・ゴンサレスに中前打を許すと、二盗を決められ、さらに暴投で三進を許した。すると一死三塁から、ボークを犯し、先制点を献上した。
日本は一回、1番・秋山(西武)が中前打を放ったが、2番に入った中村晃(ソフトバンク)が一ゴロ併殺打でチャンスを逸した。二回は先頭の中村(西武)が、右手首付近に死球を受け、負傷退場。川端(ヤクルト)が代走に送られた。しかし、続く筒香(DeNA)が二ゴロ併殺打で、この回も無得点。
日本は四回、3番手の武田(ソフトバンク)が四球と安打で一死一、三塁のピンチを迎えると、J・ヒメネスに右犠飛を許し、0-2とされた。
2点を追う日本は六回、先頭の山田(ヤクルト)が左前打。代走・中島(日本ハム)は暴投で二進すると、川端の一ゴロで三進。さらに、暴投で中島が生還し、1点をかえした。
日本は九回、先頭の坂本(巨人)が左前打で出塁すると、暴投で無死二塁。平田(中日)の二ゴロで一死三塁から、秋山が左前に適時打を放ち、土壇場で2-2の同点に追いついた。
さらに、秋山はすかさず二盗を決め、一死二塁。中村晃は敬遠四球で一、二塁とすると、嶋(楽天)が左前に弾き返し、3-2でサヨナラ勝ちした。
嶋は「なんとか、かえしたいという気持ちだけだった。このような戦いをしていては、(本番では)簡単に勝てない。気を引き締めていきたい」と気合を込めた。
小久保監督は「本戦もこういう展開が多くなる。細かいサインも出せたし、いい強化試合になった」と話した。
日本代表・小久保監督「いい形でサヨナラ勝ちできて、本番に向けていい終わり方ができた。嶋は昨日から打撃の状態が良かった。秋山もしぶとくつないでくれた。本戦もこういう試合が多いと思う。いい強化試合だった」
プエルトリコ・ロドリゲス監督「均衡したいい試合だった。日本は僅差の試合の勝ち方を知っているチームと感じた。全ての選手を使ったが、本戦でもこういう使い方をしたい。前回のWBCのように1試合ずつ集中して戦っていく」