(cache) サーチナ|鳩山元首相がソウル大学で講演 「歴史問題」で日本を批判 「教科書『国定化』」で韓国を酷評  




鳩山元首相がソウル大学で講演 「歴史問題」で日本を批判 「教科書『国定化』」で韓国を酷評


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 複数の韓国メディアは6日、鳩山由紀夫元首相が5日ソウル大学で講演を行い、「植民地支配」や「慰安婦問題」など過去の歴史問題に対する日本の責任を強調し批判したほか、韓国の歴史教科書の「国定化」についても言及し、「時代に逆行するもの」と酷評したと伝えた。  同講演は戦後70周年と日韓国交正常化50周年の節目を迎えるにあたって企画されたもので、韓国メディアによると「鳩山元首相は安倍首相の戦後70周年談話について不満」であり、2日の日韓首脳会談に臨んだ安倍首相の姿勢も批判したという。  一方、鳩山元首相は韓国政府の歴史教科書「国定化」について、「時代に逆行するもの」、「国が教科書に関与することに対しては否定的に考えており、教科書は学者たちが事実に基づいて作成するべき」と述べたと報じた。  鳩山元首相は歴史に向き合う姿勢として、「真の愛国心とは、日本は過去の歴史的事実を直視すること、過ちについては謝る勇気を持つ」ことが必要との考えを示し、「歴史問題」における日本政府の対応に、批判的な立場を表明したという。(編集担当:木村友乃)(イメージ写真提供:123RF) ********** ◆解説◆  鳩山元首相は2013年には中国・南京市内の「南京虐殺大虐殺記念館」を訪れ、犠牲者に哀悼の意を示した。2015年8月には韓国ソウルの西大門刑務所歴史館を訪れ、記念碑の前にひざまずいて日本併合時代の拷問などによる犠牲者に慰霊と謝罪した。日本の指導層はこれまで、たとえば首相だけに限っても、日本は過去に韓国を植民地支配したり、中国やその他のアジア地域などで侵略戦争を行ったとして、公式の場で「深い反省」、「遺憾」、「お詫び」などの言葉を交え、同じ過ちは2度と繰り返さないと表明してきた。  日本では「謝罪を繰り返すのはおかしい」との意見もあり、鳩山元首相の行為については、「元首相」の肩書があるからには「1個人の言動」とは言えないとして、批判の声がでた。ただし鳩山元首相は9月に中国で行われた抗日戦勝利の軍事パレードには出席していないこともあり、「友愛」を理念とする行動を続けている点では、一貫性があると言える。(編集担当:如月隼人)