「世界最大の猫名画」、1億円で落札される。にゃんと。(画像)
CARL KAHLER, MY WIFE'S LOVERS (1891). IMAGE: COURTESY OF SOTHEBY'S.
画家カール・ケーラー氏による1891年の絵画『My Wife's Lovers』(わが妻の愛人たち)は、最近ネット上で注目されており、11月3日に国際オークション会社「サザビーズ」の19世紀ヨーロッパ芸術の競売で、約1億円(82万6千ドル)で落札され、推定価格の約3650万円(30万ドル)を2倍以上も上回る結果となった。
この巨大な絵画は、高さ約180センチ、幅約260センチ、重さ102キロ(227ポンド)で、ものすごい数の猫が描かれている(ちょっと数えてみて欲しい。答えは文末に)。
この時点で、たくさんの猫だと思った人、その意見は正しいが、この絵画を依頼したサンフランシスコの大富豪ケイト・バーゾール・ジョンソン氏が飼っていた350匹のほんの一部でしかない、という事実を考えてみてほしい。
究極の猫婦人であるジョンソン氏は、世紀の変わり目に、アメリカ北カリフォルニアにあるソノマの近くにある3000エーカーの農場で、友人である猫たちと一緒に暮らしていた。彼女は、ペットである猫を世話をするためにスタッフを雇った。そして彼女は、遺言で約6100万円(50万ドル)を残し、そのお金で猫たちの世話を続けることを保証するように求めました。
ケーラー氏は、競馬シーンを描く画家として最もよく知られていましたが、彼は19世紀後半、この作品の完成を依頼された時点では、人生で猫を一匹たりとも描いたことがなかったという。この経験不足を解消するため、彼はそれぞれの猫のスケッチを描き、1匹1匹の個性と特徴を熟知していった。サザビーズは、『My Wife's Lovers』の完成に3年かかったと推定している。この作品の題名は、ジョンソン氏の、機知に富み、それでいて忍耐強かった夫によって与えられた。
キャットマガジンは1949年、この作品を愛情を込めて、「世界最大の猫名画」と称した。
この作品の落札者は不明だが、おそらく猫好きの人物と思っていいだろう。猫1匹につき約239万円なら、納得かもしれない。
さて、この名画に描かれた猫の数は、にゃんと42匹だ。
この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。
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