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UNEP 目標達成でも3.5度上昇の可能性11月6日 23時36分
地球温暖化を食い止めるため、世界各国が国連に提出した温室効果ガスの削減目標について、UNEP=国連環境計画は、たとえ目標が達成されても、今世紀末までに世界の平均気温が最大で3.5度上昇する可能性が高いとする報告書をまとめました。
UNEPは、世界146か国が国連に提出した温室効果ガスの削減目標をすべて足し合わせて計算し、世界の平均気温の上昇をどれくらい抑えられるのかを分析しました。
その結果、すべての削減目標が達成されても、温室効果ガスの排出量は2030年の時点でおよそ540億トンで、世界の平均気温は今世紀末までに、産業革命の前と比べて最大で3.5度上昇する可能性が高いとする報告書をまとめました。
各国は6年前、世界の平均気温の上昇を2度未満に抑えることに合意しましたが、UNEPは、2030年の時点での排出量をさらに減らして420億トンまで抑えないと、2度未満は達成できないとしています。
このため、UNEPは、各国の取り組みの強化が必要だとしていて、建築や運輸などの分野で使用するエネルギーの効率を高めることや、再生可能エネルギーを増やし、効率性を高めた化石燃料と組み合わせて使用することなどが重要だとしています。
今月30日には、温暖化対策に向けた新しい枠組みについて各国が話し合うCOP21が始まりますが、どこまで各国のさらなる取り組みが促されるのか注目されます。
その結果、すべての削減目標が達成されても、温室効果ガスの排出量は2030年の時点でおよそ540億トンで、世界の平均気温は今世紀末までに、産業革命の前と比べて最大で3.5度上昇する可能性が高いとする報告書をまとめました。
各国は6年前、世界の平均気温の上昇を2度未満に抑えることに合意しましたが、UNEPは、2030年の時点での排出量をさらに減らして420億トンまで抑えないと、2度未満は達成できないとしています。
このため、UNEPは、各国の取り組みの強化が必要だとしていて、建築や運輸などの分野で使用するエネルギーの効率を高めることや、再生可能エネルギーを増やし、効率性を高めた化石燃料と組み合わせて使用することなどが重要だとしています。
今月30日には、温暖化対策に向けた新しい枠組みについて各国が話し合うCOP21が始まりますが、どこまで各国のさらなる取り組みが促されるのか注目されます。