パワードールFX
<ABOUT>
販売:NEC−HE
型番:FXNHE619
CD1枚
ラージパッケージ
<内容>
女性隊員によって構成されるDoLLS部隊を操り、地球政府軍と戦う戦術シミュレーション
<感想A>
○:正統派のSF・SLG
△:今一つ「FXならでは!」という点に欠ける
△:戦術行動時のセーブデータが2箇所くらいはあると良かったかも?(^^;
×:折角だから、作戦の説明などでも喋って欲しかった
<感想B>
パソコンでヒットしたSLG「パワードール」をFXへの移植したものです。私自身はパソコン版をプレイしたことが無いのですが、知人に聞いたところによりますと、とりあえずFX版では
- 索敵モードがない
- マップがHEX(六角マス)から碁盤目のような正方形のマスに変更されている
という点が異なるようです。
これらの変更は、熱心なファンやSLGが好きでたまらないという方々には許し難いものがあるかもしれません。しかし、これらの変更が家庭用に移植するという前提であれば、仕方のないことかもしれないと私は思います。確かにFXはヘビーユーザー向け(?)なゲーム機ではありますが、一応「家庭用ゲーム機の全年齢対象ソフト」として発売するのであれば、どこかで難易度を下げざるを得なかったのではないでしょうか?
それはともかく、クリアしてみて思ったのは、「FXならでは!」という要素がもう少しあれば…ということです。例えば、シナリオの間に挿入される会話シーンをアニメーションで置き換えるとか、戦闘シーンをフルスクリーンアニメーションで表現する(もちろん設定で省略もできるようにして)などです。 尤も、「FXのソフトはアニメシーンがなくてはいけない」という決まりがあるわけでもなく、全てのソフトにそういったムービーを求めるというのはナンセンスかもしれませんが。(^^;
ゲームの進行については、ややゆっくりという印象ですが、プレイするのに問題ない程度だと思います。速すぎて敵のユニットの行動が読めないわけでもなく、かと言ってあまりの遅さに腹が立つというわけでもありません。せっかちな方ですと、多少いらいらするかもしれませんが、じっくりとプレイしたいという方であればこれくらいで丁度良いのではないでしょうか?
やや不満だったのは、武装のバリエーションが様々なのですが、私の場合は後半は装備がワンパターンになってしまったので、やや残念でした。というのも、MC105mmキャノン砲があれば大抵の場合はこれで足りてしまうからなんです。(^^; わざと変な組み合わせにして難易度を上げることはできるかもしれませんが。d(^_^;;
セーブについては、作戦立案時(要するにミッションの頭)に2箇所、戦術行動時(通常のプレイ中)に1箇所となっています。どうせなら、戦術行動時には2箇所くらいセーブできてもいいんじゃないかとも思いましたが、パワードールというゲームとしての適度な難易度を保つ為に必要な処置だったのかもしれない、とも思います。(^^;
<TOTAL>
パソコン版のシリーズを制覇した強者の方々にとっては簡単すぎるかもしれませんので、正直言ってそういう方々にはあまりお薦めはできません。(^^; しかし、難易度的には中の上くらいだと思いますので、「どちらかというとSLGは好きな方だ」という方にはお薦めできます。(^^)
上にも書いた通り「FXならでは」という要素はあまりありませんが(元々アニメシーンや倫理基準以外でFXの利点というのはあまりないわけですが(^^;)、CGも割と綺麗な方ですし、トータルでの出来は良いと思います。(^^)
くだらないことでの発見といえば、このゲームはFXのソフトにしては極めて珍しく、「NowLoading...」の文字が表示されるということです。これは他のFXのソフトには見られない特徴ですので、折角でしたらそのあたりにも感動されてみてはいかがでしょうか?(^^;
「どちらかというとSLGが好き」という方にとって丁度いい程度の難易度だと思います。
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