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 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設計画で、政府が同県名護市辺野古の埋め立て本体工事に着手したことを受け、安全保障関連法制に反対する学生団体「SEALDs(シールズ)」のメンバーらが6日、東京都内で会見し、「地方自治の原則をないがしろにし、民主主義を否定する暴挙」とする抗議声明を発表した。

 会見には沖縄や関西で活動するグループのメンバーもあわせて4人が出席。東北、東海のグループを含め計5団体による抗議声明を発表した。来週末に各地で抗議集会を開くなど、今後は沖縄の基地問題にも本格的に取り組むという。

 沖縄出身で国際基督教大4年の元山仁士郎さん(23)は「政府の一連の強硬な手続きは、憲法の理念を脅かしているという意味で、特定秘密保護法や安保法制と同根の問題」と批判。沖縄県の名桜大(沖縄県名護市)3年の玉城愛さん(21)は「沖縄だけの問題ではない。民意が政治に反映されないことがいかにおかしいことなのか、日本に住んでいる人たちで考えていきたい」と話した。

 13、14日には辺野古のほか、東京、神戸、名古屋の4カ所で抗議集会を開く。関西学院大3年の大野至さん(23)は「反対の声を可視化して、国民的議論にしていく必要がある」と訴えた。