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人生かっぽ —佐藤大地ブログ

哲学、言葉、人生観、仕事、恋愛、など人生をかっぽするような物語をつむぎます。宮城県 仙台市を主な活動拠点とする佐藤大地のブログです。2014年からEvernote公式アンバサダー。大学院では政治学を研究していました。

人を「引き寄せる」彼と「引き寄せない」僕の明らかな違い。「ネット上おすそわけ」をしているか

コミュニケーション 仕事術 恋愛
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せっかくつながったのに、もう「知らない人状態」のひとはどれくらいいるだろう。

こういう意図せずに「知らない人状態」になってしまったひとには、
「ネット上のおすそわけ」の法則を使うことで、もう一度もとの親しさに戻り、さらには以前よりももっと親しい関係になるんですね。


筑前煮
筑前煮 / ヌンヌン


なんだかんだで求めてばかりの人間でした。ぼくは。


一番最初につながることは得意なほうで。
会って、話して、連絡先なんかを交換して、まではカンタンに進む。


けれども、気づいてみれば、
SNSやLINEやらの連絡取れる人は多いけれども、
そのあとはまるで音沙汰なし。
関係はどんどん途切れていて。


けど、べつにそれを気にもしていませんでした。
ある仕事上の付き合いの人に会うまでは。



大事なのはシェアのしかた

スーパー物語
スーパー物語 / yoruwo



その人との思いもよらぬ話から、人付き合いを見直すことになったのです。



その人と会ったのはイベントの会場で、
フリーで働いているっていうから、
どうしてそんなに仕事が舞い込んでくるんだろうと、
コツを聞きたくなって、その人に聞いてみたのです。

すると
「いやあ、特別なことはしてないんだよね、まったく。
 ご縁があって、あっちから声をかけてくださるんだよね」
とか言う。

そう言いますよね、ご縁とか。できる人は。
なんてちょっとひねくれながら聞いて、
でもきっとコツはあるんだろう、と思って、
いろんなことを聞いて行った。


会話がその人の1日の流れについて切り替わったときのこと。


「フリーの働きかたって、1日の流れはどう進んでいくんですか?」

「うーんとねー、まず朝起きてー、着替えてー、ウェブのニュースとかブログ記事をチェックして、
 その後それを気に入りそうな人にメッセとかメールでシェアして、それから今日やることを…」


ん? ん?


「あの、すんません、今『シェアする』って誰にシェアするって言いました?」

「え、それを気に入りそうな人に」

SNS上にシェアするとかじゃなくて?」
それならぼくもたまにだけどやっている。

「いや、全体にバーッとシェアするんじゃなくて、特定の人にシェアするよ」

「どうしてですか?」

「どうしてって、だってされたら嬉しいじゃない。嬉しくない?」

「たしかに、嬉しいっす」

「あと、パッと思い浮かんだ人がいるなら、その人に『あなたが思い浮かびましたよー』なんて意味も込めて贈りたいし」


これなんじゃないか、と思ったのです。
この人に、仕事がどんどん舞い込むのは、こういうことができているからなんじゃないかと。


「それって、それが仕事に結び付いた例ありますか?」

「あー、意識はしていないけど、言われてみれば、
 そういうことしてるからどんどん仲良くなってる感じはあるよね。
 関係が切れないし。
 それが決め手かどうかは分からないけど
 その後にいろんなことで声かけてもらえる例はたくさんあるかな」


なるほど、と。

ぼくが人間関係で足りなかったのは、これで。




情報をおすそ分けする

sekihan
sekihan / Ozchin


その人がやっていたのは、いわば
ネット上のおすそ分け
だったのです。



ぼくは、用がある時だけメッセージ出してばかりの人間でした。
それはつまり、「自分が欲しい時だけ連絡する人間」ってことで。

「これで困っているのでこれしていただけませんか?」とか。
「こういうことするので今度参加していただけませんか?」とか。
「これ教えてもらえませんか?」とか。


これ、じぶんがやられたら「こういうときばっかりだな」とか思うのに、
じぶんは平気でやっていたんですよね。


そういう、ぼくの都合のよい人付き合いを、
フリーで働くそのひとの仕事術から気づかされたんです。

それが結局じぶんの人間関係の薄さなんです。
表面上はいいけど、中身はスッカスカ。


好意を感じられない人には、好意を与えない。
与えられるから、与える。

これは、仕事でも恋愛でも、人間関係には共通のことだと思うんです。


心理学で言えば、これは「返報性の法則」という有名なものです。

人は与えられると、その人にお返しをしたくなります。
無料で何かをもらうと、その人にお金を払ってでも返したくなる法則。

今回の場合は、情報をもらったから何か良いチャンスを相手にも与えたくなる。


ご近所付き合いでは、このおすそ分けって、ふつうにやられていたと思うのです。
だれかがおすそ分けをするから、今度は「作りすぎちゃったので」とか言っておすそ分けを返す。
そうやって、人間関係は与えることで強く深くつながっていく。
これがネット上や離れた人にはやりづらい。


だから、ネット上ではこれを「情報」でやる。

情報を与えることで
情報そのものを与えるだけじゃなくて
「あなたのことを思い出しました」
「あなたに幸あれ」
みたいな「好意」も伝えられる。

それきっかけにいろんな話も弾む。


思えば、
シリコンバレーで働く知り合いの方も
「面白い仕事ならOKみたいなシリコンバレーでも、最後は結局人付き合い」
ってことを言っていて、ここで腑に落ちたりもして。



あくまで分け与えるだけ。求めない


金目鯛のアクアパッツア
金目鯛のアクアパッツア / nishioka


ただし、「返報性の法則」とか言っても、お返しを求めちゃうのは本末転倒で。

あくまで、だれかの役に立てばいいやくらいの気持ちで送るのがベスト。
あと、「わたしのこと忘れないでね」くらいに思えればベスト(笑)


返答をいちいち求められると、そもそも相手はチェックするのもストレスなので。
お役に立てれば幸いです、くらいで。


たとえば
「この記事、〇〇さん興味あるかなと思ったので、おヒマなときにでも、どうぞ」
「この前話に出たことに関連してたので、お役に立つかと思いましたのでシェアします。では」
などなど。


「どう思いますか?」とか返答求めると、めんどうがられるので。



こうやっておすそわけしてるとわかるんですけど
相手からけっこうお返しが返ってくるラッキーがある。
「これ、興味ありませんか?」って。
じぶんの真似をしてお返ししてくれる。



 ***


とにかく施すこと。
与えること。
これが大事だし、返ってこないからってこっちは何の痛みもない。どんどん与えたらいいと思う。


人生を、かっぽしよう
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