2014年の日本学生支援機構の調査によると、大学生の52.5%が何らかの奨学金を利用しているという。多くの学生が利用するのは日本学生支援機構の貸与型奨学金で、10月になると今春卒業した人たちの返済も始まる。
そんな中、東大大学院教授で教育学者の本田由紀さん(@hahaguma)が8月25日、奨学金の負担に言及するツイートをしたところ、ネットで反応を呼んでいる。電車の中で若い女性が「彼氏が奨学金の返済を数百万かかえているのでとても結婚などできない」と話していたという話を、本田教授が仕事先で聞いたそうだ。
「一体何に投資したのやら」と冷ややかな反応もあるが
「奨学金の多額の負債が若者の人生に影響する事態が日常的に広がっている」
本田教授がツイートで指摘する通り、奨学金の負担は決して軽くない。例えば利息付の第二種奨学金を固定金利で月5万円借りた場合、返済額は約256万円。返済モデルに沿って月およそ1万4000円ずつ返済すると、完済まで15年かかる。相手が百万単位の借金を返済中と知れば、結婚相手も躊躇するかもしれない。
この本田さんのツイートに対し、「奨学金を数百万も貰っておきながら、とても返せそうにないなんて、一体何に投資したのやら」という冷ややかな反応もある。高いお金を払って大学に行くなら、返せる仕事に就ける見込みがなければおかしいという指摘だろう。
もちろん「大学全入時代」に熟考せず、とりあえず大学に入ったものの「学歴フィルター」で会社から弾かれてしまったような場合には、見込みの甘さを責められても仕方がない。
その一方で、リーマン・ショック後の就職氷河期などにより、中堅以上の大学を卒業しながら思うような就職先を確保できなかった人も少なからずいる。一時は大卒後に非正規の職に就いた人は男女ともに2割を超えたが、この事態を予見できた人は少なくない。ツイッターには、返済に苦しみながら嘆く元学生の声が見られる。
「ぶっちゃけ働いても奨学金ありまくりで返せる頃には30代なってそうだし、一生結婚できる気がしない」
「とりあえず、奨学金返すまではなんとなく一人で生きよう」
学費は値上がり、仕送りは激減。借り手は1.5倍に
返済できないのは自己責任、と主張する人の中には、学費の安い国公立に行けば返済の心配がそこまで大きくならなかったのではと指摘する人もいる。しかし国公立大学の学費も、いまや決して安いとはいえないレベルにまで上がっている。
国立大学の授業料は、1989年が年間33万9600円だったが、2015年の標準額は53万5800円と1.5倍にまで増えており、かつての私立大学並みの水準になっている。
さらに学生を苦しめているのは、学費の上昇と対照的に「親からの仕送り」が減っていることだ。大学生協による調査によると、仕送りを月に10万円以上していた家庭は、1995年は62.4%を占めていたが、2014年には29.3%と激減。仕送りが5万円未満の家庭は7.3%から23.9%へ急増している。
これでは学生側も奨学金に頼らざるをえない。2002年からの10年間で、貸与型の奨学金を借りる人の数は1.5倍になっている。ツイッターにも「就職が楽な時代ならまだしも、社会人としてのスタートが借金まみれでは可哀そう」などと同情する人が少なくない。
あわせてよみたい:就活での出会いが恋に発展!?
10 comments to this article
匿名
on 2015.8.31 at 6:49 PM -
文句があるなら自分が稼ぐか別れるかすりゃいいんじゃねーの。なんでもかんでも男に負担させようって魂胆が丸見えで嫌悪感しか沸かない。
匿名
on 2015.9.13 at 3:09 AM -
そうですよね。私も同感です。
交際していただいてるお相手に失礼ではないのでしょうかね。奨学金を借りている方自体かなり多いですしそれが原因で結婚出来ないというのは、その男性のどこが好きでお付き合いしていた女性なんでしょうねw 2人で生きることより自分自身が如何に楽に生きるかをとっているようで、女性の私も嫌悪感を覚えました。それにその状況が本当に嫌なら何か行動を起こすしかないですよね。
まずもってお付き合いしている方のことを私は人前で悪く言ったりすること自体理解ができないので、よく人前でこんなこと言えるなというところから嫌悪感を覚えましたw
匿名
on 2015.9.1 at 7:32 AM -
結婚相手に借金あっても、関係ないな。
相手の自己責任で返済させる。
当然一切支援しないし、家計費の半分も負担させる。
匿名
on 2015.9.7 at 4:08 AM -
精神的にも経済的にも自立できていない女ほど男が払うのが当たり前と思っている。私は女だから弱者だという甘え。自分が稼げる能力を持っている女性は男の経済状況など気にしない。一生受け身か、攻めかの考え方の違いは大きい。
maharao
on 2015.9.9 at 6:07 AM -
今の貸与式奨学金制度が時代に合わなくなっている。貸与式を減らして返済義務の無い貸与式を減らす。貸した側から見れば未回収の奨学金は不良債権と化しているのだから、支払い猶予、利息減免、元本減額、債権放棄など不良債権処理の手法を駆使して当然。今後貸与式奨学金は回収率の高い専門学校生主体にすべきだ。
匿名
on 2015.9.9 at 11:56 AM -
回収率の高さでいうと,国立大学と有名私立でいいと思います.
個人的には,そもそも奨学金を借りなくてもいいように,国立大学の学費無料化とかしてほしいな.
私立への補助はなくして,優秀な学生は国立に集中させる.
それでも生き残る私立は素晴らしい教育をしてるだろうし,卒業生も優秀でしょう.
名前が書ければ入れるような大学が減れば,大卒の質も上がって,大卒という肩書が信頼できるものになるんじゃないかなーと思ってます.
社会人学生
on 2015.9.11 at 10:37 PM -
高卒で働きながら自分のお金で夜間の大学に通っている人を馬鹿にしていますねwそんなんだから、今の現状なんですよw大卒者様らしいお悩みですねw今後のご健勝をお祈り申し上げますねw
匿名
on 2015.9.18 at 3:05 PM -
どこらへんが馬鹿にしてるかな?
どちらかと言えば、奨学金を借りた人を批判する記事じゃない?
借りた金額に見合ったリターンが得られる大学なのかをよく考えずに、なんとなく奨学金を借りて大学に行った人が今痛い目みてるっていう風に受け取れたけど。
そういう意味では社会人学生の方がいいように感じられる記事でした。
匿名
on 2015.10.5 at 3:27 AM -
要するに価値観とか金銭感覚の問題では?
奨学金持ち同士で結婚した知り合いもいれば、そういう相手を受け入れられないという話をしていた知り合いもいました。
借金はなるべくすべきではないが、借金をしている家庭で育てば借金を抱えながら家族で生きていく事も可能だと分かるはずです。(とてもキツイですが)
でも大学の費用まで親に出してもらえる幸せ者は「借金なんて貧乏人のすること。ありえない」と思うでしょう。
育った環境の違いです。
お金は非常に大切です。ですがお金で切れる様な縁ならその程度ということです。
結婚というのは「この人となら今より不幸になっても一緒にいられる」という相手とするものです。
匿名
on 2015.10.5 at 4:27 PM -
結婚というのは「この人となら今より不幸になっても一緒にいられる」という相手とするものです。
その通りだね。こうじゃなければ、その結婚はただの取引になってしまう。