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BPO クローズアップ現代“重大な放送倫理違反”
11月6日 16時00分

BPO クローズアップ現代“重大な放送倫理違反”
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NHKの報道番組「クローズアップ現代追跡”出家詐欺”」など2つの番組について審議していたBPO=放送倫理・番組向上機構の委員会は「正確性に欠けるなど重大な放送倫理違反があった」とする意見をまとめ、6日、公表しました。
審議の対象になったのは去年5月に放送されたNHKの報道番組、「クローズアップ現代追跡”出家詐欺”」と、同じテーマを取り上げ、去年4月に関西地区で放送された「かんさい熱視線」の2つの番組です。
BPO=放送倫理・番組向上機構の「放送倫理検証委員会」は、いわゆる「やらせ」があったのではないかという一部報道などをきっかけに番組内容や制作過程を検証し、6日、意見を公表しました。
それによりますと、いわゆる「やらせ」については、「『登場人物を仕立てて示し合わせて演技させ、事実に見せかけた』という意味での『やらせ』があったとは言い難い」としています。
一方でNHKの放送ガイドラインの「やらせ」の概念については視聴者の一般的な感覚とは距離があり、取材を巡る深刻な問題を、わい小化することになってはいないかと指摘しています。
そして、問題となった“多重債務者”とされる人物が出家をあっせんする“ブローカー”とされる人物に相談する場面については、「事実とは著しく、かい離した情報を数多く伝え、正確性に欠けている。真実に迫ろうとする姿勢に欠け事実をわい曲したものだった」などと指摘し、2つの番組には、いずれも重大な放送倫理違反があったとしています。
さらに問題の背景として、裏付け取材などもせず、情報提供者に依存した安易な取材や、スタッフの間での対話を欠き相互に健全なチェック機能が働かなかったことなどがあったとしています。
NHKは、この問題を受けて、番組などの内容について複眼的な視点からチェックを行うことや、一連の問題点や課題を確認する勉強会や研修を全国で実施するなど、再発防止策を進めています。

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