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【清原氏インタビュー】金本監督へエール「阪神は猫だ、虎に変えろ!」

清原和博氏は親友の阪神・金本新監督にエールを送る
清原和博氏は親友の阪神・金本新監督にエールを送る
Photo By スポニチ

 阪神の金本知憲監督(47)に、最高のエールが届いた。西武、巨人、オリックスで活躍した清原和博氏(48)がスポニチ本紙インタビューに応じ、今季で10年続けて優勝を逃した阪神を変革させる指揮を期待した。新監督となったアニキから「アニキ」と慕われるのが清原氏。球界全体の発展も思い、個性豊かな新スター育成を熱望した。(取材・構成 幡篤志、畑野理之)

 ――阪神・金本監督の率直な感想は。 

 「びっくりしましたね。1カ月以上前かなあ。もう新聞報道などでは“次期監督は金本”とかあった時ですけど、ボクと金本と広澤さん(克実、本紙評論家)と友人の4人で食事した時に、そういう話にもなって。金本は“絶対にやらない”と言っていた。それが金本から連絡もらう前に、報道でいきなり“やる”となっていたから、どうなってんのや…って」

 ――絶対にやらないと言っていたとは…。

 「巨人の優勝祝賀会で“来年も頑張ります”とか言っていて、次の日に“私、ヤンキースに行きます”だった松井(秀喜)の時と同じぐらいびっくりしていますね(笑い)」

 ――「監督・金本」に期待することは?

 「星野仙一さんのときに、それまで“猫”だったのが“虎”に変わった。それは僕が(巨人で)プレーして感じていたことで、今はまた“猫”に戻りつつあるので、金本監督がもう一度“虎”に変えてくれる男ではないかと思いますけどね」

 ――現役時代に星野阪神と戦った(※1)。

 「星野監督のときは、戦っていて恐怖を感じていた。負けていても、次の日も試合があるし、タダでは転ばんぞって。満員の甲子園なのに相手ベンチから星野監督の声が聞こえてくるんです。“内を厳しく突いとけ!”とか。相手チーム全体で俺をつぶしにきているなと。相手投手を打つ以前に星野監督の存在感とも戦っていたんです。そこで打者は腰が引けたら負け。金本監督はある部分では星野監督とダブるところもあるのですが」

 ――勝負事は、ナメられたら負け。

 「やられたら、やり返せですよ。猫はそのまま去っていくけど、傷を負った虎ほど怖いものはないですよ。野球は格闘技やと思いますよ。星野監督が言っておられた“ユニホームは戦闘服や”という名言もある。そういう人間がトップに立つことで、今までおびえていた選手もグッと強くなれるのではないかと思う」

 ――交流は1995年の広島で行われたオールスターの際に食事をしたのがきっかけだった。

 「西武で同い年の大塚光二(現東北福祉大監督)が、大学の後輩の金本がキヨのファンなのでセッティングする、と」

 ――いきなり、ウマが合った?

 「いや、その時はあまり話した記憶はないんですよね。でも、それからちょっと注目するようになって…。一番、印象に残っているのは、カープ時代(2000年)にシーズン最終戦でホームランを打ってトリプルスリーを決めたこと。あれはカッコ良かった」

 ――現在は、野球人としても尊敬し合う間柄。

 「選手時代から仲良かったですね。僕の引退試合は金本から花束をもらいたかったし、金本の引退の時は花束を持って行きました(※2)」

 ※1 02、03年の2年間に36試合で対戦し、104打数32安打、打率.308、10本塁打、17打点と好相性。02年は打率.241とセ5球団で最低だったが、03年は.333と最高打率を記録した。

 ※2 清原氏はオリックスに在籍していた08年10月1日のソフトバンク戦(京セラドーム)が引退試合だった。金本監督は12年10月9日のDeNA戦(甲子園)。清原氏は金本監督について「身内、弟みたいな存在」と話していた。

[ 2015年11月6日 10:26 ]

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