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【東京】

基地問題の歴史つなぐ 立川で砂川闘争60周年記念集会

沖縄基地問題に関する展示も=立川市で

写真

 かつて立川で平和を追い求めた人々の思いを、未来に結び付けよう。米軍旧立川基地の拡張を阻止した「砂川闘争」が始まって六十周年を記念して五日、関係者が立川市で開催した記念集会。会場では、つどいに加え、砂川闘争の歴史と、横田基地や沖縄など現代の基地問題の映画上映や展示も行われた。 (萩原誠)

 会場のたましんRISURUホールでは、闘争に参加した関係者らが「60周年のつどい」を開催。これに先立ち、沖縄や砂川闘争の記録映画が上映され、ロビーでは写真や年表などが展示された。

 砂川闘争関連では、一九五五年に測量隊と対峙(たいじ)する地元の人々、座り込んで抗議する様子、「流血の砂川」と呼ばれた五六年の激しい激突など、当時の写真十六点を展示。

 闘争に参加した元三多摩地区労働組合協議会議長の長谷緑也(ながたにろくや)さん(90)は、闘争の様子を描いた絵画四点を出品、「砂川の歴史を語り継ぐために」と、この四点を含む六作品の絵はがきを希望者に配った。

 垂直離着陸輸送機CV22オスプレイの配備が計画されている横田基地、沖縄など、基地問題は現在も各地にある。「砂川闘争を振り返るだけでなく、今につなげよう」と、つどい実行委員の吉沢孝一さん(67)ら六人は先月、沖縄を訪れ、現地の人と交流。その成果として米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移転関連の新聞記事や写真、米軍施設の位置や割合を示した手作りの地図なども展示した。

 沖縄の展示はこの日のために作成したが、来場者から「沖縄問題の集会で使わせてほしい」との声が寄せられたという。吉沢さんは「沖縄の思い、基地問題の現状を少しでも広く伝えられるよう活用したい」と話した。

 

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