イタリア北部経済の中心地ミラノ。
観光地としても有名で毎年世界中から多くの人が訪れます。
またミラノ・コレクションなどでも知られるように古くからファッション関連の産業も盛んです。
そのミラノにある大手百貨店。
世界の名だたるブランドが並ぶ中に今年9月なんと日本のブランドが初進出を果たしました。
出店したのは鳥取県倉吉市のハンドバッグメーカーBARCOS。
バルコスは人口5万人足らずの町に本社があり社員数はわずか37人。
地方の中小企業です。
(山本さん)本当まあそうそうたるブランドの中にしっかり肩を並べるというか食い込むというのがまず大事かなと思っててやっぱりそこに入れたというのはその時すごい嬉しかったですね。
『日本のチカラ』今週は小さな町から世界に快進撃を続けるハンドバッグメーカーの物語です。
鳥取県の中部に位置する倉吉市。
人口は5万人足らず。
市内には江戸時代末期から昭和にかけて建てられた家屋や蔵などが残っていて往時の面影を残す佇まいを見せています。
豊かな自然に囲まれた山あいには白金の湯と称される関金温泉があります。
特産品は初夏の味プリンスメロンが有名。
果肉が厚く糖度が高いのが特徴です。
そんな市内の北部のどかな田園風景が広がる中にハンドバッグメーカーバルコスの本社があります。
現在海外6カ国で販売を展開するバルコス。
オリジナルブランドのHanaa−fuは春夏秋冬「はる」「なつ」「あき」「ふゆ」の頭文字を取って名付けられた海外向けのブランドです。
しかし立ち上げ当初は販路拡大も含め苦戦が続いたとの事。
(山本さんの声)アジアの中でだとそれは確かに日本ブランドって確かに強いんですよ。
ただ世界的に見た場合に日本の方がフランスよりかっこいいって思われてるかっていうとかなり疑問じゃないですか。
でも実際にインターナショナルでやっていくっていうのはそういう事じゃないですか。
着目したのは世界から見た日本。
外国の人たちが日本に対してどんなイメージを持っているかを意識し作られたのがこのバッグ。
折り紙をヒントにしていてなんと4タイプのバッグに変形します。
ヨーロッパのブランドでこんなね色の革のバッグってないです多分。
多分ファッション的には変な色だと思うんですよ。
こういう蛍光の黄色ってね多分絶対難しいと思いますよ普通に。
合わせにくいと思います。
ヨーロッパブランドまずやらないですから。
それをこう…やっぱりこう…シックにかっこよくクールに持つと。
海外から見た日本のイメージ。
着目したのは3つのFでした。
1つ目はFuturistic。
海外で日本は近未来的なイメージを持たれているという事。
そして2つ目がFun。
面白さ楽しさが求められ3つ目がFunction。
機能性も併せ持たせる。
3つのFをコンセプトに作られたこのバッグが世界各国で高い評価を受けました。
バルコスは地方創生のトップランナーかもしれない。
地元出身でこの日大臣として視察に訪れたこの人もその躍進に大きな期待を寄せています。
こんな人が鳥取にいるんだっていう話ですよ。
日本がどうしてもこう高い技術を持っているのに世界的に優位に立てない。
イタリアとかフランスに断然負けてるのがこの世界ですよね。
そのブランド化というのに成功したのが日本のこういう世界ではこのバルコスさんが一番最初じゃないかしら。
元々ここで始めたんです。
ここでこういう感じでやってて…。
懐かしいですねすごいね。
1991年東京からUターンしてきた山本社長が実家の6畳間を事務所代わりに1人で立ち上げたのがバルコス。
事業はハンドバッグの卸売りからスタートしました。
最初は大手どころか地元の百貨店にも相手にされなかったと話す山本社長。
しかし1997年にドイツの大手バッグブランドとの日本総代理店契約を取り付けた事で販路が徐々に拡大。
事業も軌道に乗り始めました。
大変だったっていうのはありますね。
好きな言葉なんですけど「大きく変わる」っていうのがあって。
「大変」って大きく変わるって書くじゃないですか。
大変だ大変だっていうのは逆の意味でいうと変わんなきゃ変わんなきゃみたいな。
スペイン語で船はバルコ。
山本社長は船団をイメージして会社名をバルコスと名付けました。
2003年にオリジナルブランドを立ち上げ卸売りからハンドバッグのデザイン製造へと徐々に路線変更。
現在では大手アパレルメーカーやセレクトショップの商品も手掛けています。
(山本さん)イメージでいうと…。
販売専門社員を除くと平均年齢36.6歳と若手が第一線で頑張っています。
倉吉の本社には20人ほどが勤務。
しかし歩いて行ける距離にコンビニなどの店はなく車を持っていないと移動もままなりません。
そんな事情もあってお昼は会社でお弁当という社員がとても多いんです。
人数が限られているため電話番を交代しながらの昼食です。
入社2年目の日野萌子さん。
地元出身で大阪の大学を卒業後バルコスに入社しました。
今やってる仕事っていうのはもう全然私が大学時代に考えてたような事ではなくてもっと本当に…。
デザインする人がいてそのバックグラウンドで支える仕事っていうか売り上げ処理とかそういうこまごましたものもしていて…。
そんな日野さんが一番思い出に残っている仕事は東京の百貨店で自分がインターネット販売を担当するバッグを店頭販売した時の事。
「インターネットのページを見てすごく欲しかったの」っていう言葉を聞いた時にすごく実感じゃないんですけどその時初めてこういうふうにして買ってもらってるんだなっていう。
そういう県外に出た時にうちが作ってるバッグを持ってる人を見た時はすごく感激しました。
オリジナルブランドはその数を増やし海外でも展開。
イタリアやフランスで開かれる数々の国際展示会に出展し上位に入賞するなどファッションの本場で高い評価を受けています。
年商は15億円を超えハンドバッグ以外にも多機能を売りにしたオリジナルの財布などを作り販売方法もテレビショッピングなど多岐にわたります。
新木章一郎さん去年6月にバルコスに入社。
自社のホームページの管理やショッピングなどの映像制作で中心的な役割を担っています。
やっぱり販売してる自分の商品がですねお客さんにご注文を頂いた時っていうのがやっぱり一番嬉しいですね。
ところで新木さん髪形が特徴的。
そして耳にはたくさんのピアスの穴が…。
なんとビジュアル系のバンドでボーカルを務めていたとの事。
ちょっと近寄りがたい雰囲気も最初あったようで…。
そんな時間に入って社員と打ち解けるきっかけを作ってくれたのは山本社長だったといいます。
(女性)怖い人かと思いました。
見た目は。
でもすぐ違うってわかりました。
あんな感じですいつも。
面白い陽気な感じです。
お客様対応とかも多分前の会社の時からされててすごい一番上手だと思います。
丁寧で。
(新木さん)悪魔くんみたいだねみたいな…というような感じで。
結構そこ的確にちょっと面白く…なんていうんですかね?突っ込んで頂けるというか。
結構社長に…なんていうんですかね?関わらせて頂いてみんなと打ち解けるような環境を作って頂いたのとかもございまして。
バルコスの会長で山本社長の母親弥生さん。
息子は小さい頃から周りを引っ張っていく性分だったと話します。
敬のお嫁さん言ってましたけどカラスが白いって言ったら絶対白いで通しますって。
だからあの子もやっぱりそういうところはねいったんこうと思ったらもうそれで周りを説得しちゃうんでしょうね。
そんなバルコスが世界の一流ブランドと勝負出来るまでに躍進した原動力が本場の最新のトレンドをいち早く商品に反映させるデザイン力でした。
2007年に有名ブランドの本社が多くあるイタリアのフィレンツェに事務所を開設。
現地の契約ディレクターが本場イタリアのトレンド情報を提供する仕組みを作ったのです。
イメージしやすくてものによってはそのままデザインに取り込んだりとかっていうのが出来るんで。
これまで世界20カ国での販売実績があるバルコス。
イタリアミラノにあるこちらのショールームでは世界各地から新たなブランドを発掘し国際市場への売り込みを行っています。
バルコスとは2013年に提携を開始。
これまでにミラノをはじめパリやドイツの展示会でバルコスを売り込んできました。
そのデザイン力を商品に反映させるために作ったのが中国にある自社のサンプル工場。
月に500個のサンプルを作る事が可能で日系では最大級の規模を誇ります。
(鈴木さん)この刺繍の位置が結構ポイントになっていてこのバランスが崩れるだけで結構バッグの印象も変わってくるので。
(スタッフ)6.9センチですね。
(鈴木さん)そうなんです。
6.9センチが…。
最初にこういう指示書を描いて上がってきたものの完成度っていうのが結構高いですね。
外注すると場合によっては1カ月かかるというサンプル作り。
自社工場ならでは短期間でサンプル作りを重ね素材の質感やバッグの大きさなどを実際に手に取って再検討する事でより洗練された仕上がりになるといいます。
倉吉の本社では年に数回特別セールが行われます。
世界で躍進するバルコス。
地元でも熱い支持を受けています。
(弥生さんの声)なんせ倉吉好き好きっていいますもんね。
これが都会だったらもう潰れちゃってますけど。
たまたま倉吉だから。
ねえ周囲の皆さんのあれもあるしこういう素直な部分でねえ。
それが十分に発揮出来たっていうかねえ。
仕事の軸足は世界に向けながらも生きるベースは倉吉に置く山本社長。
優秀な人材を集め町を盛り上げていきたいと話します。
そこでやっぱり一番多感な時期を過ごして一番そこで影響を受けてものの考え方とか人間とは的なところとかですね。
倉吉で夢を見てそれを実現したいなっていうのが今で。
だからこうやってる間もすごい帰りたいなって。
昨日夜着いたんですけどそこからもう帰りたいなっていう感じがしてて。
普通であってすごくかけがえのないものであってみたいな感じすごいしてるんですけど。
(スタッフ)好きですか?好きですね。
自社ブランドのデザイナーを務める坪内雅人さん。
イタリアの有名ブランドで働いていましたが30歳の時にバルコスに入社。
海外で高い評価を受けた折り紙をヒントにしたこのバッグをデザインしたのは坪内さんです。
自分が生み出したものが評価されてまた次に繋がる。
そういう面では本当嬉しくて。
次も頑張らないといけないなと思ってます。
6月下旬倉吉の本社では秋冬向け新作の社内プレゼンテーションが行われていました。
坪内さんが最も緊張する瞬間です。
今回新しく加えたいのがこのリュック型の新しいバージョン。
まっこれはないね。
はっきり言ってね。
これもないかな。
これもない。
(坪内さん)柄のイメージ…。
柄のイメージじゃないよね。
多分。
(山本さん)チェックっていうのがよくないんじゃない?基本的に。
チェックをやろうっていうのが絶対よくないと思う。
ここらでちょっと柄物を入れたいなっていう思いがありまして。
(山本さん)馬鹿じゃないの?本当に…。
もう1回ちゃんと基本に立ち返んないと絶対ダメだって。
いつもいつも同じ事言わせてさ。
そうか…。
(山本さん)なにが「そうか」だよ。
馬鹿野郎。
何回これ大体言われてるんだよ。
毎シーズン言われてるんですよ。
もう勘弁して。
これもないはっきり言って。
自分が不安な要素があるところをずばり当てるんですよ。
(坪内さんの声)ひと目で当てられますね。
これねあんまり素通りにやって坪内の価値が落ちちゃうのが嫌なんですよ。
会社的には。
無理ですよ絶対。
(山本さん)何が無理だよ。
ば…。
(女性)馬鹿野郎って何回言ったの。
さあ続いてのバッグは…。
(山本さん)革?あっいいじゃん。
(坪内さん)ただ…。
じゃなくてさその…もっとやっぱりこう…。
甘いね。
(坪内さん)ちょっと甘いんですよ。
(山本さん)ここの高さと押し込みが甘いんだよ。
多分わかんないけど元々のここだってこれ1枚でバスッといってるでしょ?それ。
(坪内さん)そうですそうです。
(山本さん)もう1回貼るんだよ。
多分絶対それでいける。
そしたらなんかこう…ピンリベットみたいなのダメ?
(坪内さんの声)的確にアドバイス頂けるのでそういう面では本当にいずれ越えたいと思ってるんですけど…。
ハハハハ…!言ってもうた。
ハハハ…。
それとこれさ絶対可能性あるから…。
(山本さん)さっきやってた時に出来たやつあるじゃないですか。
あれ多分いけますよ。
あれ多分相当いけると思います。
海外での躍進が目覚ましいバルコスですが国内でも新たな挑戦が始まっています。
日本有数の百貨店伊勢丹新宿店。
世界の一流ブランドが並ぶモードゾーン。
そこに国内ブランドとして最初に出店したのがバルコスです。
ここで展開しているブランドがBARCOSJLINE。
しなやかで柔らかな立体感をコンセプトにデザイナーには新進気鋭の若手アーティストを起用。
売り場には国内最高峰の職人たちによって仕上げられたバッグが並びます。
例えば今の時代って他のブランドですとブランドのロゴを隠してしまうとわからないバッグって結構あると思うんですけれども。
BARCOSJLINEのバッグってちょっと言い方変ですけれども例えば影絵のように光でスクリーンに影を映し出しても存在感がもうわかるような唯一無二のデザインだと思ってます。
BARCOSJLINEで一番人気があるのがこちらのバッグ。
国内トップクラスの職人が作り上げる陰影のある立体感が好評です。
このバッグを作っているのが夫婦でハンドバッグ職人を40年以上続ける鴨田清さん和子さんです。
バッグの本体は底の部分以外2枚の革で仕上げられます。
特殊な形に革を裁断する事でマチのないデザインを実現出来るとの事。
いや〜簡単そうに言われたんだけどやってみると意外とうまくいかないんでビックリした。
上がってしまうとすごくシンプルなんですよ。
なにしろ銅板2枚で出来てるようなもんですから。
ところが中身っていうのが逆にいって楽そうに見える革が一番逆に難しい。
(和子さん)革が厚いからそれなりに仕事を要求されるし柔らかい袋の方だとごまかしが利くんですね。
でも硬い感じの上がりにするとごまかし利かないんですね。
バッグを仕上げるまでには様々な種類のミシンと針数種類の太さの糸が必要だといいます。
(和子さん)ひと針ひと針動かした方が失敗がないから。
一番肝心なところだから。
(和子さん)特別ですね。
ミシンの目を揃えるところとかそれで平らに上がらないようになるだけ立体感を持たせるような感じで。
どんどんこう…よくするためにやってったらそれこそ手がかかるようになっちゃって。
それだけに上がってねお客さんに渡す時にはある程度それこそ自信を持てるようないい仕事になってきたんで。
こんにちは。
お世話になりますどうも。
(倉持さん)この仕上げ方法がね関西と栃木レザーは違うんですって。
あっそうなんですか。
最後のなめしたあとに手でこう…こうやるのが栃木レザーなんですって。
(山本さん)味があるっちゃ味がありますなんかね。
関西の方はなめしたあとに機械で押しちゃうんです。
プレスしちゃうんです。
日本各地の職人技を探し訪ね歩く山本社長。
その技術を継承しながらBARCOSJLINEが目指すのは
(山本さん)これはでもすごい素晴らしい。
いや〜これは芸術的ですね。
(山本さん)これを発想して誰がやるかっていうのが一番重要なのかなと思って。
日本製でも高くても売れるようにする事がやっぱり重要なのかなっていう気はしますけど。
創業当時から倉吉から世界へを合言葉に事業を展開してきたバルコス。
本場イタリアの百貨店に日本ブランド初進出。
地方発のハンドバッグメーカーが世界の歴史ある有名ブランドと肩を並べた瞬間です。
(山本さん)でもまあ正直言ってまだまだだと思ってですね…。
ただまあこれをこう積み重ねていって世界の人が憧れるようなブランドに本当日本の一中小企業がなっていくっていうのはすごく夢があっていいなと思ってるんですけどね。
それがまあ逆に言うとすごく豊かな日本へ繋がっていくんだろうなっていう。
日本のハンドバッグメーカーとして世界に歴史的一歩を踏み出したバルコス。
究極の目標とは?圧倒的にハンドバッグっていったらバルコスって言われるようになりたいですね。
でもやっぱり楽しく生きていきたいですかね夢を持って。
(スタッフ)倉吉で?まあそうですね。
あんまり離れたくないですね。
スペイン語で船を意味する言葉バルコから船団をイメージして名付けられた社名バルコス。
山本社長が1人で会社を立ち上げてから間もなく25年。
長年かけて作り上げた船団を率いてバルコスの世界への快進撃はこれからも続いていきます。
『日本のチカラ』次回は長崎県。
斬新な発想でそうめんの普及を目指す熱き姿に迫ります。
2015/11/01(日) 06:00〜06:30
ABCテレビ1
日本のチカラ[字]
鳥取県の小さな町に、すごいハンドバッグメーカーがあります。日本はもちろん世界でも認められたオシャレでカッコイイBAG!若手社員とスゴ腕社長…その秘密に迫ります!
詳細情報
◇番組内容
日本の「折り紙」をモチーフにした、形が変わるオシャレ・ハンドバッグ…職人が丹精込めて作った気品あふれるBAG…今や海外でも注目されているメーカーが、鳥取県倉吉市にあります。のどかな田園風景のなか、若手社員とスゴ腕社長が、カッコイイBAGを世界に発信し続けています。今では東京をはじめイタリア・フィレンツェにも支店を持ち、ミラノ・フランスでの国際展示会にも出展し上位入賞をはたすほど。
◇番組内容2
今年9月には日本ブランドとして初めてイタリアの大手百貨店に出店しました。社長は「若者が定住すれば町の活性化にもつながる」と人材集めにも積極的。人口5万人足らずの小さな町から、世界に挑戦するそのチカラに迫り、人口減少に歯止めのかからない地方で活躍するヒントを探ります。
◇番組内容3
全国各地の「魅力あふれる産業」を通して、地域の歴史や文化・人々の英知や営みを学び、日本の技術力・地方創生への道・温かいコミュニティー、生きるヒントを描き出す、教育ドキュメンタリー番組。
◇ナレーション
岡村帆奈美(山陰放送アナウンサー)
◇音楽
高嶋ちさ子「ブライト・フューチャー」
◇制作
企画:民間放送教育協会
制作著作:山陰放送
協力:文部科学省/中小企業基盤整備機構
◇おしらせ
☆番組HP
http://www.minkyo.or.jp/
この番組は、朝日放送の『青少年に見てもらいたい番組』に指定されています。
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – ドキュメンタリー全般
趣味/教育 – 生涯教育・資格
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